世界一わかりやすい「Stailer」の解説
10Xは「Stailer (ステイラー)」というプラットフォームを開発・運営していますが、具体的にどんなものかご存知でしょうか?何人かの10Xを知っている人に聞いてみましたが「ネットスーパーの何かしらのやつ」「イトーヨーカドーのネットスーパーアプリを開発したんだっけ?」といった回答をもらいました。
わかるようで、わからない「Stailer」。ネットスーパーの....以上は説明できない「Stailer」。
今日は、CTOの石川さんに率直な質問をたくさん投げかけて、みなさんにもわかりやすく伝わればと思います。
Stailer、ネットスーパーのアプリを提供するだけのサービスではない!?
ー石川さ〜ん!こんにちは。
こんにちは〜。
ー突然なんですが、Stailerって実際何なんですか?
え!急!スーパーやドラッグストアなどの小売事業者がECを運営するためのプラットフォームですよ。
ーあ〜...ちょっとむずかしいですね....
じゃああっちで説明しましょうか。
ー助かります。改めて、Stailerって「ネットスーパーのスマホアプリを作りまっせ!サービス」ってことですか?
アプリも作りますけど、それ以外にもお店がECを始めるときに必要なものをいろいろ作って運用しているんです。
ーえ!そうなんですね!アプリ以外にも。何を作ってるんですか?
まず、ネットスーパーを例にして、EC化で必要なことから説明しますね。
これまでリアル店舗だけだったスーパーが、ネットスーパーを立ち上げて商品を売り、購入者に届けるためにはこんな仕組みが必要です。
- 商品データから在庫を生成
- 購入用アプリ(Webのときもあります)
- アプリで入った注文を管理する仕組み
- 商品をピックアップする人が使うアプリ
- 商品を注文別にパックする人が使うアプリ
- 商品を配達する人が使うアプリ
- ECの売上を管理する仕組み
この流れの全部にStailerが関わっているんですよ。さっき聞かれたのは「購入用アプリ」の部分ですね。
ーたしかにネットスーパーやるぞ!ってなったらこの流れが必要ですね。それぞれについて教えてください!
まず、商品のデータってスーパーとか薬局、どこの小売でも持っていますよね?お会計するときのレジにもデータが登録されていたりします。
それを、Stailerで管理しやすい形式に変えるんです。
Stailerで定義したデータの形にして「在庫」のデータを作ります。共通のデータ構造にすることで、その先の購入用アプリやピックアップでも使いやすくなるし、別の事業者向けに開発するときにも応用しやすくなります。
ーふむふむ。ギリギリついていけてます。
よかったです。
次に購入用のアプリの開発です。たとえばライフさんのネットスーパーのアプリは、ゼロから開発したわけではなくて、Stailerというプラットフォームを使って構築した上で、ライフさん用に特化した部分を上に載せているんです。
突然ですがケーキで例えると、スポンジケーキの土台はある状態で、ショートケーキにするとか、チョコレートケーキにするとか、デコレーションの部分を各社にあわせて調整しているような感じです。
それから開発だけでなく、お客さんから届くお問い合わせのサポートもしていますよ。
ーケーキのデコレーション、イメージしやすいです。サポートもしているのは意外でした。
そうなんです。商品などについてのお問い合わせはこの場合はライフさん宛に、アプリの不具合や使い方についてはStailerが対応しています。
従業員が使うアプリも開発している!?
次が、「商品をピックアップする人が使うサービス」です。スーパーで、ネットスーパー用の商品をカートに入れながら集めている従業員を見たことありませんか?
ーあります!「ネットスーパーです」みたいなのが書かれたチョッキを着て回ってました。
ベストのことですね。実はあの方たちは、たくさんの注文の商品をまとめてピックアップしてるんです。注文ごとに店内を回っていては効率が悪いので、近い場所に置いてある商品を一気にピックアップしています。
ーそうなんだ!たしかに1注文ずつやってたら終わらないな...。
ピックアップする方はスマートフォンを持って、アプリを使って商品を探すんですが、そのアプリも作っています。
それから、「たくさんの商品をミスなく選んでください!」ってどんなに注意深い人でも不可能ですよね。食品って見た目が同じで容量が違うとか、味が違うものとか、細かい違いがたくさんあるんです。
なので、レジみたいにバーコードを通して「注文内容と間違いがないか」を確認する仕組みを作って提供しているんですよ。間違った商品をスキャンすると、アプリから警告音が出てお知らせしてくれたりします。
ー結構大変!つまり従業員向けのアプリもStailerなんですね。
そうです。ピックアップした商品を注文ごとに箱に詰めるパッキングの際や、配達する際にもStailerを使います。配達する人は、お届け先を確認するのはもちろん、効率のよい配達順序やルートを見るためにアプリを使うんです。
ーそれも作ってるんですか?フードデリバリーサービスみたいだ。
そうなんです。たくさんの届け先をどれくらい効率よく回れるか、というのがネットスーパーの運営にはすごく大切なんですよ。
他にも、それぞれの管理画面や、売上を計上するための仕組みも提供しています。
顧客の売上が増えると、Stailerの売上も増えるビジネスモデル
ー全体イメージがつかめました。想像以上にいろいろ作ってる...。
ところで、ビジネスモデルはどうなっているんですか?受託開発をして、開発費用が売上になるってことですか?
いえ、Stailerはプラットフォームなので、個別の「開発費用」という形では頂いていません。
月額固定の「Stailerプラットフォーム利用料」と、売上によって変動する「Stailerを使って提供したネットスーパーの売上のレベニューシェア」という2階建てのモデルになっているんです。
システム開発会社に委託した場合はフルスクラッチでの開発になるため初期に多額の「システム開発費用」がかかることが多いですが、Stailerの場合はプラットフォームとして提供していることもあり、初期の費用を抑えることができます。だから、「ネットスーパーを始めたい」と思ったときに、リスクを低くして開始できるんです。
ーECで売上が増えると、Stailerの売上もあがるんですね。
そうです。逆に言うと、Stailerを導入していただいただけでは、10Xとしてもそこまで儲かりません。なので、どうしたらお客様のECの売上が伸びるのか、一緒に考えて改善に取り組みつづけます。
お客様である小売事業者のみなさんと同じゴールを見据えて成長するプラットフォームなので、「作ったらおしまい」にならないし、「作ったはいいけれど、使いづらいまま放置されている...」という状態にならないための仕組みです。
そこが、他のシステム開発会社との差別化ポイントになっています。
ーじゃあリリースして終わりではないんですね。
そうです。お客様の声を聞いてアプリを改善したり、運用する中で生じた問題を解消したりします。
ーそうなんですね!ちなみに今は何社くらいがStailerを導入しているんですか?
今は、スーパーや薬局などを中心に4社に導入いただいています。今後も、何社も控えているので、いまはその準備で忙しいですね。
ー順調に増えているんですね。開発して運用する範囲がとても広いなと思ったのと同時に「あれ?従業員何人だっけ?」と思いました笑
そうです。この人数でよくやってるなぁ...と自社ながら思いますよ。
ちなみにいま、エンジニアが16人、デザイナーが2人です。
今年もたくさんの仲間が増えましたが、一緒にStailerを成長させてくれる人がもっといると嬉しいです!
ー最後に質問です。Stailerってどういう意味の言葉ですか?
「Smart 」と「 Retailer」を合わせた造語が Stailerです。スマートリテイラー、なのでステイラーと読みます。
最初のお客様の打ち合わせに向かう途中の電車の中で、代表の矢本さんが考えて決まりました。
ーそうだったんですね。聞いたことない単語だなと思っていたんですが、スッキリしました!石川さん、今日はありがとうございました!
【Stailerまとめ】
- Stailerは、小売のEC化に必要なシステムやデータをまるっと全部作って提供するサービス
- レベニューシェアだからお客さまとゴールが一緒!改善も頑張る
- 名前の由来は「Smart 」と「 Retailer」を合わせた造語
もっと詳しく知りたい方は、もう少し難しいけど詳しい資料があるのでぜひご覧ください!
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