株式会社ライフコーポレーション

ネットビジネス本部 部長 榎本 樹道 氏
首都圏ネットビジネス部 部長 岩崎 正展 氏
※ 取材当時(22年8月)

エリア

首都圏・近畿圏

業態

スーパーマーケット

リアル店舗同様の品揃えで安心・安全な商品を届けるために。「Stailer」導入でネットスーパー事業へ新たな変革を

キービジュアル画像
課題
・ネットスーパー事業拡大に伴いシステムを改良したい
・スマートフォンが主流の現在、モバイルアプリの導入も検討
・オンラインでもリアル店舗に近い品揃えを充実させたい
・ピッキングミス等オペレーション面でのミスを減らし店舗作業効率を改善したい

導入のきっかけ
・システム更改をきっかけに拡張性・可変性のあるシステムへ。スピード感も重要視
・サービス進化が著しい「ネットスーパー」領域で共に成長していける点に共感
・お客様視点の新しい提案、オペレーション面の業務改善が期待できる点も決め手

効果
・「Stailer」で従来の紙作業→アプリ化が実現。新人スタッフの早期立ち上がり&戦力化に繋がる
・商品の掲載数も増加しており、現在では1.5倍程度に。実店舗での商品も掲載可能に
・商品の掲載作業に手作業で時間と労力を費やしていたが自動化で大幅に削減


多様化するニーズに応えて、安全・安心な商品を提供。

お客様から最も信頼される「地域一番店」を目指して。

―事業の特徴と業務について教えてください。

榎本様:弊社は近畿圏に161店舗、首都圏に127店舗を展開するスーパーマーケットチェーンです(2022年4月現在)。近年、消費生活は成熟化し生活のニーズはますます多様化、さらには安全・安心な商品の提供が求められています。「よい商品、よいお店、よいサービス」にいっそう磨きをかけ、全店舗が地域のお客様から最も信頼される地域一番店となれるよう日々挑戦と成長を遂げています。私は主にネットスーパーに関連する企画と数値管理を担当しています。

岩崎様:店舗へ足を運んでいただくだけではなく、オンラインでタイムリーにお客様と繋がれる場所を創出すべく、ネットスーパー事業を2011年に開始。関東・関西で本格的にネットビジネスに対する強化を図り、更なる高みを目指して現在の部署の形になったのは2019年2月からです。2021年にはリアル店舗とネットの融合推進を目指しOMO主体とする部署が誕生。EC売上高に関して2023年3月期200億円、2030年度には売上高1,000億円を目指しています。私は主にネットスーパーの運営、関東・関西あわせて70店舗ある中でマネジメントを担当しています。ネットスーパー全体の責任者として従業員の教育からオペレーション構築まで幅広く担っています。

首都圏ネットビジネス部部長 岩崎氏(写真左)、ネットビジネス本部 部長 榎本氏(写真右)


リアル店舗同様の品揃え、かつミスなくお客様へお届けしたい。

思い描く理想像の実現のために新たなシステムを検討。

―これまでの課題についてお伺いさせてください

榎本様: 当社のネットスーパーは2011年に1号店を開設、現第6次中計において当社の強みとなる事業として取り組んでおります。その中で、ネットスーパー事業は、技術革新のスピードや変化のサイクルが早く、またスマートフォン利用者が主流となりモバイルアプリの導入も含めて、対応する必要があると考えておりました。

岩崎様:お客様視点で考えると商品の掲載数も重要です。オンラインであっても、よりリアル店舗に近い品揃えが必要になる。さらに商品・UXは担当者のイチオシやPB商品をしっかり訴求できるのが理想的です。また、オペレーション面ではピッキングミスや商品の入れ間違い等を減らすため、店舗作業の改善も併せてシステムでフォローしたい。より効率を上げて一件でも多くのお客様へ配達ができるスピード感も備えたい――このような理想像により近づくべく、システムのリニューアルを検討しはじめました。


拡張性・可変性、かつスピード感があるかどうか。

新しいチャレンジに向かって共に成長していけるシステム。

―10Xの「Stailer」との出会いと活用方法について教えてください

榎本様:システムの更改タイミングで10社程度とお話をしました。選定にあたり重視したのは、拡張性・可変性・スピード感です。株式会社10XのECプラットフォーム「Stailer」は、トライ&エラーを繰り返しながら、よりよいものにしていける拡張性・可変性も十分、何よりスピード感が魅力でした。サービスの進化が著しい「ネットスーパー」という領域で共に成長していける会社だとお話を伺い思いました。

岩崎様:この“共に成長していく”という点が決め手になりました。10Xは小規模な会社ではありますが、我々のビジネスを真剣に考えていることが感じられました。

10Xの得意とするフットワークの軽さとスピード感、スタートアップの強みでもあるかと思うのですが、一緒に成長していきたいという強い意思にとても共感しました。

弊社のネットスーパー事業を今以上により多くのお客様に支持をいただくためには、まだまだ前に進んでいかなければならない。同業他社も様々なチャレンジや施策を進める中でライフがいかにお客様に選んでいただける唯一無二の存在になれるか。10Xであれば新たなチャレンジも共に肩を組んでスピード感を持って成長していけるのではないか、と。

榎本様:新たなチャレンジとして具体的には、ネットスーパーの難しさであるSKU(Stock Keeping Unit)の拡張と品切れの増加というトレードオフをシステムで解消したい、オペレーション面においても店舗や立地に合わせて様々なフローが可能になるとよいなと思いました。アイデアはあっても我々だけでは実現までに多くの工数がかかってしまうものも、プラットフォーム「Stailer」ならスピード感を持って実現できる。こうした経緯を経て導入決定に至りました。


「Stailer」導入で商品の掲載数が1.5倍に拡張。

スムーズなオペレーション業務で新たな提供価値が拡大。

―「Stailer」導入後の効果についてお聞かせください

岩崎様:2021年の3月からお客様向けのモバイルアプリの提供を開始。2021年の夏頃から、店舗のオペレーションシステムの入れ替えも段階的に進めており、今年度中には全店舗の切り替えを予定しています。従来のシステムからの切り替えになるので当然慣れるまでは現場でも戸惑いがありましたが、想定していたよりも比較的スムーズに店舗へ浸透できたと思います。

特に、「Stailer」導入後に入社した新規店舗スタッフは、ほぼ抵抗感なく、スムーズに作業に入れている状況です。スタッフ向けアプリの使い勝手が良いことで慣れるハードルが低くなり早期立ち上がり&戦力化が実現、教育コストが下がるというメリットも。ネットスーパー事業の難関の1つとして店舗スタッフの採用・教育があげられますが「Stailer」で立ち上がりスピードがあがりました。

以前は紙ベースかつ目検でピッキングを行っていましたが、商品を探す時間の短縮、正確性が向上。スマートフォン世代に対して従来の紙作業→アプリ化の効果は非常に大きかったです。

また、課題のひとつにあげていた商品の掲載数も増加しており、現在では1.5倍程度に。店舗で販売されている商品をより多くネットでも掲載できるようになりました。これまでは商品を掲載する側の作業も手作業で時間と労力を費やしていましたが、自動化で削減できる見込みです。ミスなく安全・安心により多くの商品をお届けできる――お客様への提供価値が確実に拡大されていると感じています。掲載数が増えたことはもちろん、写真の精度も高くシンプルな画面の見やすさも気にいっています。

榎本様:一方で掲載数が増加する=品切れも発生しやすくなる。今後は品切れ数の解消、そして生産性を今以上に高めていきたいですね。多様化するお客様のニーズを捉え様々な価値を提供できる、かつライフらしいUI(User Interface)の実現ができたらと思います。10Xの知見をお借りしつつ、リアル店舗との連携も強化し一緒によりよいものにしていけたらと考えています。理想はネット・店舗をストレスフリーに選べて、お客様の自由なお買い物体験が叶うことです。

岩崎様:ライフの武器としてネットスーパー事業拡大はマストです。今後、全店舗を「Stailer」に切り替えるにあたり、お客様が商品を注文した際にタイムリーかつ確実に手元にお届けできる、ストレスフリーなお買い物体験を実現するための商品ラインナップや見せ方が重要だと思います。また、10Xに期待するのは、新たな販路を開くための販売促進です。お客様が何を望んでいてどのようなニーズがあるのか。培った知見と柔軟なアイデアを存分に発揮いただき、共に成長していけたらと思います。



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