10X Diversity & Inclusion Policyを策定・公開しました
10Xは本日、コーポレートロゴ制定と10X Diversity & Inclusion Policyの策定・公開について発表しました。
コーポレートロゴ制定とダイバーシティポリシー策定のお知らせ | 10X, Inc.
このブログでは、10X Diversity & Inclusion Policy(以下、D&Iポリシー)策定の背景や私たちの想いについて、紹介したいと思います。
全文は「10X Diversity & Inclusion Policy」をご覧ください。
策定の背景
10Xの創業当初から、ダイバーシティをどう実現するか、という課題は創業者2人の頭の中にありました。10Xが挑むのは「誰かの日常を圧倒的に便利にする」プロダクトです。多様な人の生活に潜む深い課題を解決するプロダクトを創るには、それを創る側にも多様な視点が必要なのは間違いありません。一方で、起業を選択するとき、最初の仲間集めは知り合い伝手がほとんどです。10Xにおいても、初期のメンバーや投資家にはIT業界でプロダクトやエンジニアリングの経験を重ねてきたメンバーが集まりました。
共同創業者の矢本(写真中)・石川(写真右)と、1人目社員の石田(写真左)、まだ椅子がない最初のオフィスにて
そこから3年半、献立アプリ「タベリー」やネットスーパー「タベクル」を経て、いま私たちは「Stailer」という小売・流通事業者のデジタル化をサポートするプロダクトに全力を注いでいます。昨年のリリース以来、大きな反響と手応えを感じ、長く腰を据えて小売業界の変革と食品ECのデジタル化に全力で取り組むことを決意しています。
Stailerという事業は、スーパーマーケットやドラッグストアなどのチェーンストアの従業員、そしてエンドユーザーである日本中のお客さまの課題解決を試みるものです。この一連のバリューチェーンには様々な方が、様々な形で関わっています。
小売事業者のスタッフの方々も日々Stailerを利用されています
Stailer事業が成長しはじめ、たくさんの小売事業者やエンドユーザーから要望をいただくようになり、社員も20名を超えて拡大してきた今、改めて「インフラを目指す」ことの重さを実感しています。そして、これから長く社会に価値を創り続けるためには、多様なバックグラウンドをもつ方と一緒に、この事業や組織のあるべき姿を考えていくことが不可欠だとも感じています。
そこで今、改めて私たちの考えを明文化し、10XのMission、Valuesと同じく組織の最重要な価値観の一つとしてDiversity&Inclusion Policy(D&Iポリシー)を社内外に示すことにしました。今回のポリシーの中に、具体的な数字目標やロードマップは含まれていません。それは、まだ母数が少なく変化も激しい中で設定するのは時期尚早だと考えたからです。一方で、私たちのようなアーリーステージのスタートアップは、しばしば「働く環境」の面で懸念を持たれることがあります。その点については、このポリシーを通じて、私たちの指針をぜひ知っていただきたく思います。
10X Diversity & Inclusion Policy
10Xの現状
10Xが手掛けるStailerという事業は、最終的には日本中の家庭を支えるサービスです。10Xが生まれたのも、創業者の矢本が育休を取得したときに感じたペインから生まれたものです。だからこそ社員にも個人や家庭の生活を大切にしてほしいと考え、育児休暇/休業や介護休暇/休業の積極的な利用推奨、入社日当日から有給付与、オフィスとリモートワークの併用などを行っています。直近での育休取得率(男女合計)は100%となっており、この文化はぜひ続けていきたいと考えています。
10Xの創業事業「タベリー」が生まれたのは、矢本が育休時代すべての家事を担った体験からでした
まだまだな面も、もちろんあります。一例をあげると、ジェンダー比率は直近では男性85%に対し女性15%と偏りがあり、また社員全員が日本人です(現在、10Xの仕事で使う言語は日本語です)。これには採用プロセス上の課題もあると考えており、今後より多くの方に10Xの考えを知っていただくことで、多様なバックグラウンドの方にお会いするチャンスを増やしていきたいと思います。今まで10Xへのコンタクトをためらったことがある方にも、このD&Iポリシーが届くことを願っています。
10X Benefitsの導入
今回、D&Iポリシーの策定にあわせて社内制度・福利厚生を見直し、新たにメンバーが長期的に安心して仕事ができることを目指す福利厚生「10X Benefits」を導入しました。
10X Benefitsは、メンバーが長期的に安心して働くためのイシューへ対する取り組みです。
イシュー
- 体調不良時のサポート
- 産前のサポート
- 産後の世帯キャッシュフローの支援
- 保育園の入園のサポート
- 病児対応のサポート
- 介護のサポート
10X Benefits 内容(下記は一例になります)
- 病気休暇・出産サポート休暇・子の看護休暇・家族の介護休暇(各年5日)の有給化
- 産前休暇取得時・出産時・育児休暇取得時・介護休暇取得時のサポート金支給
- 認可保育園に入れない場合の認可外保育園利用サポート制度
- 病児保育利用時のサポート金支給 など
また、D&Iポリシーをもとに、下記を実施します。
- 事実婚・同性パートナーも法律婚と同様の制度を適用
- 採用応募時に年齢・性別・顔写真・家族構成など選考と直接関係ない情報は不要の旨を明記(※運用は従来から継続)
- ビジネスネーム(通称名)利用可能の旨を明記(※運用は従来から継続)
- D&Iに関する研修の定期実施
- すべての人に便利な体験を届けるためのアクセシビリティ向上
最後に
今回のポリシーを策定するにあたり、社内だけではなく、社外の方にもたくさんのフィードバックをいただきました。それにより、改めて10Xにとってのダイバーシティとは何か、ポリシーはどうあるべきかを議論する機会となり、同時にこのアジェンダに会社が真摯に取り組むプロセス自体が、組織のスループットを上げることを強く実感しました。ご協力いただいた皆さんに、深く御礼申し上げます。
今後も、社内外からの継続的なフィードバックを得ながら、10Xらしいチャレンジを続けていきたいと思います。
私たちの挑戦を、ぜひ見守っていただけましたら幸いです。