「家族最優先」スタンプが飛び交う社内の実情は?10Xママ・パパ社員 座談会
10Xには、育児をしながら働く社員が多数います。また、長期的に安心して働くための人事制度「10X Benefits」や、家庭やプライベートを大切にするカルチャーが根付いています。
今回は、ママ・パパ社員4名に声をかけて、10Xでの働き方や実情などについて座談会形式でお話を聞いてみました。
座談会参加者
松本 妙(@tae) Product Manager
2021年7月入社。小学三年生の子どもが一人。
瀧本 晋也(@takimo)Growth
2021年10月入社。5歳の子どもが一人。
赤木 努 (@akagi)Business Development
2020年4月入社。3歳の子どもが一人。
山口 真朝(@maasa) Designer
2021年10月入社。子どもは5歳と3歳。愛犬1匹。
Slackでよく使うのは「家族最優先」スタンプ
ーみなさん、普段はどんなタイムスケジュールで仕事をしていますか?
松本:毎朝7時半〜8時くらいに仕事を開始して、順調であれば18時〜18時半くらいの間に終わっています。PMは話しかけられることが多い職種なので、1人で集中してやれる仕事を朝にやっています。
瀧本:2〜3時間集中できるフォーカスタイムがあると、結構作業が進みますよね。
僕は朝4時〜5時くらいに始めて7~8時くらいに一度休憩。17時ごろに退勤し、それ以降は「子ども対応」とカレンダーを入れているのと、そもそも社内で17時以降ほぼミーティングがないです。
@taeさんと@takimoさんの平均的な1日
赤木:うちは妻もフルタイムで働いていて、2日ずつの当番制になっているんですが、当番の日は9時〜18時まで働いてその後はお迎えや食事、寝かしつけまで全てやります。火・金が僕の当番で、月・木は妻、水曜日はおばあちゃんが担当です。
当番じゃない日には22時ごろまで仕事をすることもあります。火・金は赤木が夜動けないというのはGoogle カレンダーに入れているので、社内のミーティングは絶対入らず、どうしても動かせない出張などは入ることがあります。
山口:私は9時〜10時頃に働きだして、17時半くらいに切り上げて家のことをします。仕事が残っていたら21時ごろから1時間程度作業をすることがありますね。
@akagiさんと@maasaさんの平均的な1日
ー育児をしながら働く方も多い中、Slackで特徴的なコミュニケーションはありますか?
山口:まず、Slackは何時でも送信OKで、受け手で通知を調整するポリシーになっています。
瀧本:それから「そもそも子どもがいたらロックされる時間があるよね?」という共通認識がある気がします。それを前提に、スタンプでのコミュニケーションやフィードバックをくれます。「不在の時間が発生すること」に対して許容されている空気がありがたいです。
スタンプは「家族最優先」を良く使いますね。あと「良い休日を」も僕は気に入っています。
松本:入社して1年近くたって当たり前の感覚になっていますが、週末に「良い休日を」と言われて嬉しかったり、子どものことで離席するときにスタンプでフォローしてくれて心理的安全性を感じますね。
瀧本:僕も先日、「子どものお誕生日のためお休みします」と書いたらみんなが祝ってくれて嬉しかったです。
ーカルチャーだけではなく、制度の面ではどうでしょうか?
山口:長期的に安心して働くための制度がいくつかあります。以前 Corporate Opsの津田さんに言われて素敵だなと思ったのが、「有給休暇はぜひ自分のリフレッシュに充ててください」という言葉です。たとえば病児看護サポート休暇は、お休みはしますがリフレッシュできるわけではないよね、という共通認識があります。
松本:ちなみに病児看護サポート休暇は、子どもの看病で休む場合に年間5日間使える特別有給休暇です。他にも、自身の体調不良時に使える病気休暇などもあります。
10X Culture Deck より抜粋
山口:入社前は「制度はすごくしっかりしてるけど、どうせ社内はマッチョに頑張ってるんでしょ」と思ってましたが(笑)、そんなことなかったです。
赤木:僕はコロナ前に入社して、当時は10人程の社員が毎日出社していたんですが、17時になると全員がサッと帰るのが新鮮でした。10人中9人は男性社員でしたが、多くの人が「これからが子どものお迎え」「子どもの習い事に行く」と言っていて良い雰囲気だなと思っていました。
左:@maasaさんのお子さん、右:@akagiさんのお子さん
議事録や情報はオープンに、TODOはすべて可視化、属人化しない働き方の工夫
ー育児をしながら仕事をすることで「機会を損失している」と感じることはありますか?
赤木:社長の矢本が一番「家族優先」という働き方を体現しているので、そういったことはないと思います。どんなに大事な商談があったとしても、有給予定日なら日程をずらしたり、他のメンバーで対応してくれます。
瀧本:以前の職場では17時以降にも定例ミーティングなどが入っていて、そこに参加できないまま議題が進み、段々と意思決定の場にいられなくなることがあったんです。そうなるとアウトプットが大変になってくるんですが、10Xではそれがないのは良いですね。例えば「今takimoさんがいないなら明日話そう」という感じです。
ーそういった働き方をしながら事業を前進させるために、会社全体での工夫があるのでしょうか?
松本:これまでは会議といえば1時間の会社が多かったですが、10Xは30分が基本でスピーディに決断できて時間を圧縮できていますね。
赤木:30分で決めきるための準備はしっかりとします。傍から見るととても淡白にみえる会議かもしれないですが、オーナーがきちんと準備しています。15分のときもありますね。
あとは、属人性を下げる取り組みがあります。「その人しか分からない」という業務はほとんどなく、全てチームやプロジェクトとしてのTODOが可視化されています。ドキュメントも全てオープンな場所にあるので、休んだから困る、止まるということはほぼないですね。
瀧本:議事録もちゃんと書くし、誰でも見られるところにあるので、会議に参加できなくても後から把握できるのは大きいです。
山口:私は社員のみんなのことを信頼していて、誰かが私の知らない場所で意思決定したことに対して不服を抱くことは、ほぼありません。意思決定に対してオーナーシップを持っていることが、働く時間をコンパクトにしています。
過度に頑張らない働き方を意識。短期で無理できても長期で破綻してしまう
ーポジティブな話を色々と聞けましたが、実情として困っていることや葛藤はありますか?
山口:私は最近、夜ご飯を食べた後にSlackを見てしまうことがあり、夫に怒られています(笑)。子どもが寝るまではSlackを見ないのが夫婦のルールなんです。
松本:うちはSlackを見ていなくても、子どもへの受け答えがぼんやりしていると子どもから「また仕事のこと考えてたでしょ」と言われてしまうことがありますね。
子どもは今小学3年生で一番手がかかるフェーズは一度終わり、一旦踊り場にいる認識ですが、ここで油断すると子どもとの長期的な関係が壊れていく可能性も大いにあるので、自分がどうしたいかをしっかりもつのが大事だなと思います。
仕事にも育児にも「will」があって、両方満たそうとすると100%を越えちゃうんですよね。80〜90%に収まるように無理しないで優先順位をつけるようにしています。
@taeさんとお子さん
赤木:我が家は妻と当番制にしているので完全に「パズル状態」ですね。登園自粛などで当番のサイクルが崩れると子どもを預けるためにお互いの実家を夜な夜な行ったり来たりして...
瀧本:僕はある程度働く時間をコントロールできていますが、予定より早く子どもが起きたり、幼稚園に行きたくないと言われたときに勤務時間を削って説得したりとか、予期せぬことが起きるなぁと思って過ごしています。
「ガンバです!!」「わかりみが深い」「ワイも」
ー時間が予定通り確保できなかった時に、どこかでリカバリーをしているんですか?
山口:スケジュール調整をしてもらっています。10Xの業務は一般的なクライアントワークとは違い社内で作るものや時期を考えることがほとんどのため、調整しやすいという背景があります。
瀧本:あとは、無理なスケジュールにならないような意思決定をCEOの矢本さんがしていると思いますね。
松本:私はなるべく自分がボトルネックにならないように気をつけています。私がいなくても物事が進むようにはしていますが、フェーズによってはやむを得ない状況もあるので、優先順位と折り合いをつけるしかないですね。
それから過度に頑張りすぎないのも大事だと思っています。社員も会社を構成する一要素だし、寝ずに頑張ったとしても持続的ではないんですよね。短期的には実行できても長期で見ると破綻するので、むしろそういう働き方をしないように意識しています。
瀧本:僕も、無理をして働くとプライベートが破綻するので気をつけています。
育児も仕事も「アドレナリンが出て自分が楽しいと思えているか」が大事
ー育児と仕事の両立の中で発見や気付きはありましたか?
山口:10Xは、育児をしている自分のことも対等にみてくれている安心感があるんです。
17時半に仕事を終えても「7時間でも8時間でもパフォーマンスはそんなに変わらないよね」と言ってくれて、時短というくくりではなくフルタイムで働けています。これまでの会社ではほぼフルで働いても「時短」、お給料も一部カットという状況もあり、やる気が醸成されないこともあったのですが今はこの方針で頑張れています。
@maasaさんとお子さん
瀧本:自分はいわゆる「ワンオペ」ができるようになったのが良かったです。
少しだけ育休を取って復帰し、土日に育児に参加すればいいかな、くらいに考えていたんですが、その考えではコミットが足りないとわかりました。
これが続くと子どもが嫌いな食べ物も、困っていることもわからない親になってしまう。
そうならないような機会を推奨してくれる会社の体制や文化はすごく良いと思います。
今は僕も一日中子どもと出かけたりするし、それが楽しいんです。そういう男性がより増えると、性別問わず家庭と働き方への理解が高まるのかな。
@takimoさんのお子さん
赤木:育児も仕事もアドレナリンが出て自分が楽しいと思えているかが大事だし、そうでないならなにか問題があるので環境を変えていく必要があると思っています。
最初は、仕事は楽しいけど育児には義務感があったのが、育休を取ってからは育児も楽しいと思えるようになりました。「どっちもやらなければいけないし、どちらも義務感がある」状態の人は苦しいと思います。
あとは「育児もプロジェクトマネジメント」だという気づきがありました。祖父母や幼稚園の先生などたくさんのステークホルダーの期待値を正しく把握して、信頼を構築しながらギブ&テイクをするのが大事だなと。いつも子どもの面倒をみてくれる両親に親孝行をしたり、孫も祖父母を大好きになってもらうと好循環になります。
ーこれから、社会がどのように変化してほしいと思いますか?
赤木:出産そのものと母乳をあげること以外は父親でも平等にできないといけないと思っています。「お母さんじゃないとダメ」という瞬間ももちろんありますが、諦めている人が多いかもしれません。お母さんにはお母さんの時間が必要で、身体的にも大変な思いをして出産しているのだから、父親の育児と家事のスキルをあげないとな、と感じます。
瀧本:育児も仕事も楽しい世界になると良いなと思いますし、子どもがいる人だけじゃなくどんな人も楽しいと思う働き方ができると良いですね。
今は男性優位すぎる社会なので、そういった面も含めて変えていく必要がありますね。
10XではCEOの矢本さんが率先して体現してくれているので、充実した制度や、違和感のない意思決定が出来ていますが、こういった環境がないと維持しにくいと思います。
育児と仕事が両立しやすい会社が増えていってほしいです。
山口:父親と母親が対等な立場で育児するのが当たり前になるのは素晴らしいし、10Xの男性社員からそういった話が聞けたのは嬉しかったです。
ーみなさんありがとうございました!
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