【Why 10X?】vol.4 @kitasuke に聞く、“全員テックリードの組織を創りたい”と考えたきっかけ

2021/4/8

10Xメンバーに「Why 10X?」を聞いていくシリーズ。第四回目は、ソフトウェアエンジニアの北裕介@kitasukeさんです。

メルカリにてテックリード、エンジニアリングマネージャーを経験。組織づくりやエンジニア採用などの業務を経て10Xにジョイン。メガIT企業からどのような想いを持って10Xへの入社を決めたのか、実際に入社してみて感じたことを聞きました。


北 裕介 | @kitasuke
Software Engineer
メルカリUSでモバイル・バックエンドチームのTech LeadやEngineering Managerを務める。その後、メルペイでエキスパートチームのSwift担当として、社内の基盤作りやSwiftコミュニティへの貢献を担う。Swiftコンパイラを学ぶ「わいわいswiftc」や「SwiftcKaigi」の主催。

ーまずは自己紹介をお願いいたします。現在は10Xでどのような業務を担当されていますか?
現在私は、Stailerのアプリのグロースと、エンジニア採用を担当しています。

Stailerのアプリのグロースとは、アプリでのより良い買い物体験に繋がる機能改善や機能追加をする業務です。10Xでは、基本的にパートナー一社につきその時に応じて何人かのエンジニアが担当する形をとっており、私はイトーヨーカドーさんとフレスタさんを担当しています。最近では、イトーヨーカドーさんの「月間安い値」という月間特集をアプリ内にも盛り込む作業を行いました。また、エンジニア採用に関しては採用広報、面接、トライアルのサポートなど、採用に関わることあらゆる業務を担当しています。


エンジニア採用について、最近入社したばかりの松尾さん@highnumber2とMTG中。楽しそう

個人の力を伸ばせば組織はもっと強くなる

ー北さんは、10Xに入社する前はメルカリで働かれていたんですよね。これまでの職歴についてもお伺いできますでしょうか?
メルカリ入社半年後からサンフランシスコに赴任し、メルカリUSのiOSアプリエンジニアとして働いていました。その後は、テックリードやエンジニアリングマネージャーなど、プロダクトチームの生産性をあげるためのマネジメントの仕事も任せていただきました。当時のメルカリはすでにある程度大きな規模となっており、一人ひとり与えられている業務の役割は明確に分けられていたんです。エンジニアとして気持ちよく働きたかったので、最初はエンジニアリングチームの効率化を進めました。その時は仕様が分かりにくいという問題があったので、伝え方を工夫して解決しようと思いました。しかし、根本の問題は仕様の精度が低いことだったので、プロダクトチーム全員で仕様を考えるようにして考慮漏れなどを少なくしました。その結果、エンジニア含めてプロダクトチームの生産性は上がりました。個々の役割も大事ですが、このように役割に囚われずに問題解決することも大事だと気づきました。

ーなぜ、メルカリからの転職を決められたんですか?
メルカリでマネジメントの役割を経験したことをきっかけに「個人の力を最大限に伸ばしてチームや組織をより良くしたい」と思うようになりました。というのも、理想は個人が役割や領域を超えた働きのボトムアップでチームのアウトプットを高めたいですが、それを実現するには個々人の目線が揃っていたり技術力が必要だったりと難易度が高いです。その時は全員がテックリードのように動ければ強い組織になりそうだなと漠然と考えていました。

とはいえ、転職を意識していたわけではなく10Xに興味を持ったのは同じメルカリ出身者である石川さんや矢本さんとお話ししてからです。10Xのエンジニア組織やこれからのビジョンなどを聞くなかで、「10Xであれば自分の望む組織作りができるのではないか」と思いました。その後、もっと10Xの働き方を知りたいと思い、一日体験入社「1day Trial」に参加しました。1day Trialでは、当時10Xが提供していた献立アプリ「タベリー」の購入のフロー改善に取り組んだのですが、自分が「こうした方が良い」と思うことはなんでも取り入れてもらえることに驚きました。エンジニア一人ひとりの持つ裁量権の大きさと共に、メンバー同士がしっかり信頼しあえている組織だなと思ったんです。まさに自分が求めていた働き方であり、実際に働くイメージも湧いたので、1day Trialはすごく良い機会でしたね。

最終的に10Xに入社を決めたのは、代表の矢本さんの言葉でした。1day Trial後に、レガシーな部分の多い小売業界に挑戦する面白さや、将来性について話してくれたのですが、問題解決に対する姿勢、能力の高さに惹かれて自分もこの組織で仕事をしたいと思うようになったんです。

自律し信頼しあう、テックリードエンジニア組織

ー10Xとこれまでに経験してきた組織とでは、どのあたりが違うと思いますか?
エンジニアが自分の役割・領域を超えた働き方をしているという点です。10Xのエンジニアは、一人ひとりが自律し状況に応じてなんでもできる、まさにテックリードエンジニア組織なんですよね。メルカリはじめ、多くの企業の一般的なプロダクトチームの構成は、PM、デザイナー、バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニアなどそれぞれ役割が明確化されています。10Xの場合にはそういった枠組みがなく、技術よりの例だとエンジニアがバックエンド・フロントエンド共に実装したり、プロダクトよりの例だとエンジニアがPMの代わりに要件定義したりすることもあるんです。


イトーヨーカドーネットスーパーの機能について、CSの濱坂さん@i_neneと相談中

また、コードレビューがほとんどないことにも驚きました。コードの設計や書き方などは特に定められておらず、細かいチェックも今のところ特にありません。コードレビューは当たり前だと思っていましたが、そもそもエンジニアの質が高ければアーキテクチャレビューさえ行えばコードの質は担保できるなと思いました。10Xのバリューの一つに「背中を合わせる」というものがあるのですが、お互いのコード、ひいてはメンバー一人ひとりを信頼している点においてしっかりと浸透しているなと感じます。

役割・領域を超えた働き方ができると仕様と実装の不一致が起きにくく、、その分コミュニケーションコストが下がり、実装スピードが上がります。10Xの仕事のスピード感は、こういったところから来ているのだなと感じますね。

ー自由度が高い分、求められるスキルも高いように感じます。入社後苦労したことはありますか?
実務的なスキルは未経験のまま入社したので、身に付けるまでにはかなり苦労しましたね。10XではフレームワークはFlutter、言語はDartを使用します。ほとんどの社員はそれらの経験がないので、公式ドキュメントを見たり、他のエンジニアに聞いたり試行錯誤しながら習得して、入社後にキャッチアップしています。

また、Stailerは現時点でパートナーからAPIが提供されてる訳ではないので、ウェブサイトの情報を自分で引っ張ってこなければいけません。クローラーやサイトコンローラーの知識は全くなかったのでその点もかなり苦戦しましたね。

自由度が高くできることも多い分、それを実現するための手段の大切さを痛感しました。ただ、さまざまなバックグランドを持ったエンジニアがいるので分からないことはすぐに質問できますし、他のメンバーも未経験者が多かったので半年ほどで慣れました。


イベントの企画やモデレーターなども担当

長期的なビジョンが見えるからこそ、自分ごととして取り組める

ーそのほか、10Xらしいと思うエピソードがあれば教えてください。
いちメンバーであっても、経営MTGの議事録など重要な情報も基本的にすべて見ることができるという点ですね。長期的な視点で事業の方向性がわかるので、より自分ごととして仕事に取り組めますし、ビジョンのために今自分が何をすべきか、どんなスキルがあれば良いのかもわかるんです。
10Xは方向転換のスピードも速いですが、その背景や理由などを全員が理解しているので、納得感を持ってその変化を受け入れられます。矢本さんは「何を隠すべきなのか、その理由も分からない」とよく言いますが、そういった部分も含めてすごく透明感のある組織だと思います。

ー業務以外の時間は何をされていますか?
コロナウイルスによる外出自粛やテレワークなどでかなり太ってしまったので、最近はダイエットもかねて運動をよくしています。通勤はロードバイク、週末は水泳などをして汗を流していますね。普段は自宅やオフィスで黙々と作業している分どうしても体がかたまってしまうので、休日は積極的に外に出るようになりました。社内メンバーは最近ボルダリングにハマっているらしいので、もう少し世の中が落ち着いたら一緒に参加したいです。

もっとスキルを身につけて、幅広い業務に携わりたい

ー今後の目標を教えてください。
自分の専門外の領域をもっと勉強していきたいと思っています。ただ指示された内容のものをプログラムするのではなく、自分自身で企画するため、最近はデータ分析の勉強をしています。そのほか、販売促進という点でスーパーのチラシの勉強もしたいなと考えています。10Xはスキルさえ磨けばやりたいことをできる土壌は整っています。今はその手段を増やすためにいろんなことを吸収していきたいですね。

ーどんなエンジニアと一緒に働きたいですか?
プロダクトに対して思いを持ちつつ、自分で課題設定と課題解決ができるエンジニアの方と一緒に働きたいです。
ここまで読んでいただいて、「スキル面に不安がある」と感じる方もいるかもしれませんが、マルチスキルにはこだわっていません。入社前からFlutterやDartのスキルを持っておく必要は一切ないので安心してください。たとえば今はモバイルしかできないけれど、もっと良いプロダクトを作りたい、ユーザー目線でプロダクト開発をしたい、そんなエンジニアにぜひ来ていただきたいです。
10Xで一番大事なのは、どのようなプロダクトを作りたいか考えて、そこから必要なことを逆算して行動することです。手段にこだわり過ぎず、達成したいことを常に考えて行動できる方と一緒に働きたいです。

ーありがとうございました!

(取材・文 / 佐原有紀

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