今の10Xが求めるPM像。3つのミッションチームに分けて解説します

2022/3/18

10Xでは、2021年末に組織体制を変更しました。現在PMを募集しているパートナーローンチチーム・サービスディベロップメントチーム・グロースチームの3チームについて、PMの役割の違いややりがいについて、10X PMの浦 祐介 (@ysk_ur) と太田垣 慶 (@kcassandra) に聞いてきました。

※チーム構成についてはこちらの記事もご覧ください
■CEO 矢本ブログ(10Xの2021年の振り返りと、組織体制の変更内容について)
10Xと私 -2021年-

■10Xブログ
職能ごとのチームから、ミッションフォーカスのチームへ。チーム力向上のための組織体制とは

プロフィール

浦 祐介 @ysk_ur | Product Manager

グリー株式会社でデータアナリストに携わった後、ランサーズ株式会社にて新規事業責任者を経験。その後、株式会社ZOZOテクノロジーズにてPMチームのマネージャーとして、広告事業の立ち上げ、PMチームの組成、AI導入の推進、大型リニューアルなどを担当。2021年5月に10Xへ入社。


太田垣 慶 @kcassandra | Product Manager

DeNAにてソーシャルゲーム事業の立ち上げプロジェクトリーダーなどを経て、サンフランシスコを拠点としてその海外展開に従事。→2社で子ども向けプロダクトづくりに取り組む。→メルカリにてUS mercari、メルペイの立ち上げ/Growthに携わる。→Playco、frankyを経て2021年11月に10Xにジョイン。登山が好き。


ーまずお二人の自己紹介をお願いできますでしょうか

:2021年5月に1人目のPMとして入社後、ライフのプロジェクトや、Stailerのスタッフ向けアプリのピックパック・配達の仕組み作りを担当し、年末からはパートナーローンチチームのリーダーをやっています。前職は株式会社ZOZOで、PMチームの立ち上げなどを行っていました。2016年くらいからPMをやっているので、PM歴としては今で6年くらいですね。

太田垣:私は2021年11月に、3人目のPMとして入社しました。当時はまだチームも分かれていなかったので、PM3人でなんでも拾ってやっていましたよね。今はサービスディベロップメントチームのリーダーとして働いています。PMとしては、ガラケー向けサービスのプランナーとしてキャリアを開始してから、もう15年くらいPMをしています。

ー1月からチーム構成が変更になったとのことですが、パートナーローンチチーム・サービスディベロップメントチーム・グロースチームの各3チームのミッションやPMの役割について教えてください

:Partner Launch(パートナーローンチ)チームは、一言でいうとパートナー企業がStailerを導入しプロダクトをリリースするために動くチームです。

ミッションごとに分かれたチーム体制。くわしくはプロダクト部門の紹介資料 で!

パートナーローンチのプロジェクトの全体を説明すると、まずはStailerでデモ用のアプリを作ってパートナー企業の店舗に赴き、Stailerの説明とデモを行います。お客様アプリで注文を入れ、スタッフアプリを使って実際にピッキングやパッキング等、Stailerの一連の体験をしていただきます。

そうしたコミュニケーションを通じて、ローンチまでに必要なカスタマイズや、ローンチ後に必要な機能をパートナーと共に検討しています。1社のみではなく、同時に複数のパートナーとコミュニケーションを取っています。いまも数社のローンチ準備が並行して走っています。

太田垣:サービスディベロップメントチームは、ネットスーパーのローンチ後のサービスを伸ばすチームです。年初にStailerの年間ロードマップを作り、それを実行しています。また、パートナーサポートも担当しています。お客様であるお客様から問い合わせがあるように、パートナーからの問い合わせもあり、問題の対応や、日々オペレーションの改善も行っています。

:グロースチームはお客様の継続的なネットスーパー利用の促進をミッションとするチームですね。ネットスーパーを使ってもらえそうな潜在顧客がどこにいて、その方たちにどう使ってもらうか。アプリのインストールから、初回購入・その後の長期利用の最適化まで包括的に顧客体験を改善し、各フェーズのKPIをモニタリングして施策を推進していきます。

ーそれぞれのチームの面白さや大変な点を教えてください!

:パートナーローンチは、会社の売上と直結しているチームだと認識しています。パートナー開拓は10Xにおける事業成長の最前線に立つことでもあり、エキサイティングです。日本はまだ生鮮食品などのEC化率が低いこともあり、まだネットスーパー事業を開始していないパートナーも多いです。そのため新規での事業開発となり、社外の方と協業して1から新しいプロジェクトを推進していく楽しさがありますね。

Stailerは比較的規模の大きなプロダクトです。ネットスーパーとしての購買から商品の在庫管理、配送までが機能の中に含まれている。各社に提供していく要素も異なるため、パートナーの要求を適切に把握し、作り込んでいくところは大変で、またやりがいもあります。
また、各パートナーの要望を聞く中で、現時点では機能として実装しない判断をしたとしても、将来のStailerの血肉となる情報でもあるため、それらを逃さずキャッチアップすることは心がけています。

オフィスにてスタッフアプリの検証を行う浦さん

ー守備範囲が広そうですね...!

:そうですね。中でも1番大変なのは、プロジェクト管理とプラットフォームとしての機能導入の判断でしょうか。同時に何社ものプロジェクトが進行しており、また、エンジニアもデザイナーもQAとも関わります。ステークホルダーが多いプロジェクトを複数進めるため、スケジュールマネジメントの難易度が高いチームだと感じます。プラットフォームとしての機能導入の判断は、各社の要求を適切に抽象化し、使われる機能として落とし込む必要があります。

太田垣:これはPartner Launchチームとしてのプロジェクトだったのですが、最近だと、東北のドラッグストア薬王堂で、新たに自宅配送のサービスを導入しました。現地にも赴き、実際に機能がリリースに向けて調整を行いました。宅配サービスの機能リリースの際は、薬王堂さんが大規模なポスティングもされており、やりがいを感じました。

サービスディベロップメントチームでも、パートナーローンチチームと同じく実際にサービスや機能を新たに公開する機会が多いので、近しい嬉しさがありますね。

薬王堂の宅配サービスのリリース時のチラシ

ーPMとして燃えるポイントはあるんでしょうか?

:Stailerではユーザー対象が異なるプロダクトが大きく分けて3つあります。1つ目はお客様であるお客様のアプリ、2つ目はパートナーの管理画面、3つ目はスタッフアプリです。この3つの対象が異なるプロダクトを1チームで扱うため、やりたいこともやるべきことも無限にあります。限られたリソースでやっていくことの優先順位付けと、Howを決めていくことはとてもチャレンジングで、同時に面白い点です。

Stailerのプロダクト全容10X プロダクト部門紹介資料(5P) より

それから、今はPMは3人でチームは4つあるため、グロースチームにはPMが不在なんです。ロードマップはすでに描いており、こういう順番でやっていきたいというところまでは見えてきているんですが....。Growthはリターンが分かりやすいチームであると思います。効果検証を行い、施策がうまく当たったか、反応がダイレクトに返ってくるのでとても面白いと思います!

ーそれぞれのポジションに対して、特にどんな方だとフィットしやすそうでしょうか?

:パートナーローンチチームでは2つの素養を大事にしています。

1つ目はプロジェクトマネジメントのスキルです。必要なタスクを洗い出し、スケジュールを切って、推進していく。しかも複数のパートナーとやりとりを並行して行うため、プロジェクトが複雑化しやすい側面もあります。そのため、これまで、多くのステークホルダーと関わってプロジェクトを推進させてきた経験のある方は活躍いただけるのではないかと思います。
2つ目は、抽象化・プラットフォーム化の観点です。各種要求や課題をStailerとしての機能にどのように昇華させて導入するか、またプロジェクトマネジメント自体のプロセスをいかに型に落とし込みスケールする状態を作れるか、などの視点が重要になってきます。

それから、パートナーである小売企業の方と直接関わってどうサービスを成長させていくか検討していくため、お客様よりもパートナーに向き合う機会が多いです。どちらかというとB向け要素が強いチームですね。なので、toBのプロダクトや複雑な課題を解くのが好きな方、小売の現場の課題解決に興味あり!という方には特におすすめです。

チームを横断して議論を交わす日も


太田垣:Stailerは規模の大きなプラットフォームのため、一定の規模感・複雑性を伴うプロダクトに関わってきた人がフィットしやすいと思います。たとえば決済・フィンテック系など、システムとして一定の複雑性と堅牢性が必要なプロダクトに関わってこられた方は特に親和性が高いと思います!

その中でも、サービスディベロップメントチームは総合格闘技的な要素がありますね。1つのプロダクトにおいて、C向けとB向けの両方の観点を融合して考えてきた経験がある人…というと世の中に多くないかもしれないですが(笑)C向け・B向け、どちらの視点も持ってプロダクトに関わってきたPMの方は、ぜひ働きたいですね。

グロースチームは、10Xの中でもお客様に向き合う要素が多く、C向けプロダクトを成長させてきた経験がある方がフィットしやすいと思います。ネットスーパー自体は生活に近い分野で、多くの方に馴染みを持ちやすいテーマでもあります。

ただ、実際に地方のスーパーやドラッグストアでのサービス利用状況をみていると、都市部の生活者とは異なる価値を求めているお客様の方も多い印象です。多様な生活の方のインサイト理解が必要なので、例えばN1インタビューなどの経験を通じて、解像度高くユーザー理解してきた経験がある人 / 自分にとって身近なテーマだけではなく、全然異なる層のお客様像の理解をしてきた人 / 定性・定量両方の分析からアプローチするサービス作りをしてきた経験のある人、などはぜひ来ていただけたら嬉しいです。

北陸エリアのドラッグストア「アルビス」では車で商品の受け渡しを行うサービスもリリース。雪など悪天候の日にも活用されている


ー募集や採用はチームごとに行っているんでしょうか?

:いえ、募集要項ではチームごとに分割していないので、エントリー時点では共通になります。選考や入社までの過程の中で、その方の強みや希望を伺いながら、配属チームを決めていければと思っています。どのチームに興味を持っていただいているかは、ぜひ教えてください!

ー10XでPMとして働く上での大変さや、PMとしてのキャリア形成上おすすめポイントがあれば教えてください

:おすすめポイントとしては、Stailerという一つのプロダクト開発の中だけでも、toC / toB / SaaS等あらゆる要素が混じっているため、10Xの1社だけで様々な経験ができます。ご自身の中で伸ばしたいキャリアの方向があれば、アサインも調整できるので、色々な機会を得たい人には10Xはおすすめします。

またネットスーパーはECプロダクトとして非常に面白い経験ができると思います。自分は前職でもファッションECに携わっていましたが、ネットスーパーのように「週に1回、平均30アイテムを購入する」というようなサービスはなかなかなく、ECのシステムとしても複雑性が高いです。提供している体験が生活に紐付いているからこそ、一度使ってもらえると提供できる価値も大きく、ユーザー数が多いからこそのやりがいもあります。

ー浦さんのキャリアの中でも、ユニークなプロダクトなんですね。

:個人的には、PMとしてのキャリア形成において、成長しているプロダクトに携わっていることが重要だと考えています。その点では、日本のスーパーのEC化率はまだまだ低く、成長の余地が広大です。Stailerを通じて、今後多くの人が使うインフラとなるサービスを作る経験ができます。10Xとしてはすでにいくつかのパートナーローンチを経てプロダクトとしての勝ち筋が徐々に見えてきているタイミングなので、手応えを感じやすいんじゃないかと思います。

展開中のStailerのプロダクト 10X プロダクト部門紹介資料(7P) より


太田垣:日本におけるネットスーパー事業は、イギリスや韓国に比べるとまだまだ普及率が低いんですよね。今後Stailerというサービスを伸ばし、日本にネットスーパーの文化を作らなくてはいけない。また色々な人にとって意義のあるサービスだと感じています。

10Xには4つのチームがあって、それぞれ求められるスキルが異なっています。たとえばPM歴がまだ短く、C向けしか経験のない方でもGrowthチームから入ってC向けを伸ばす→Partner LaunchでB向けプロジェクトマネジメントのスキルを伸ばす、といった成長を遂げることも可能だと思います。これだけ成長機会に恵まれているスタートアップも珍しいんじゃないでしょうか!

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