"わからない自分"をチームにさらけ出す勇気 〜10Xで私が成長できた理由〜

2025/10/31


「10Xの中の人、中のこと。」シリーズでは、10Xの各メンバーが社内の業務や組織、イベントなどについて自由にリアルに執筆していきます!

今回は、Test Engineer 大辻 明穂が担当します。

大辻 明穂

品質管理チーム / Test Engineer

新卒で第三者検証会社に入社し、ECサイトの検証業務に従事。新規パートナーのフルリプレイス案件等を担当。2024年8月に10Xに入社。10Xではお客様体験チームのQA窓口と、売場チーム担当。

はじめに 

はじめまして。10XでTest Engineerをしている大辻明穂です。
2024年8月に入社し、1年2ヶ月が経過しました。 現在は、お客様体験チームのQA窓口をメインに担当しています。お客様体験チームでは、検索や推薦など機械学習を活用した機能や、お客様体験の向上につながる開発を進めています。

前職は業務委託の立場で関わっていたため、開発チームの外の人間としてコミュニケーションすることが多かったです。しかし、10Xでは開発者と直接話す機会が格段に増え、チームの一員として開発に深く関わるようになりました。
入社前後で、開発チームとの距離感と関わり方が大きく変わったことを実感しています。

この変化の中で、以前とは違う関わり方が必要になり、最初は戸惑うことも多かったです。今回は、10XでのQA業務を通して経験した、チームとの関わり方の変化や新しい挑戦についてまとめます。

転職して変化した「チームとの関わり方」

入社直後:初めてのQA窓口に不安と戸惑い

入社して2ヶ月ほどしたころ、お客様体験チームのQA窓口を担当することになりました。(QA依頼への対応、テスト方針の検討、チームミーティングへの参加など、多岐にわたります) 将来的に窓口は自分に引き継がれる予定だったため、最初は前任者の対応を見て学びながら、サポートを受けつつ徐々に業務を引き継いでいきました。そして2ヶ月ほど経った頃、本格的に窓口を任されることになりました。
お客様体験チーム窓口として、対応を考え判断することが求められましたが、初めての経験だったこともありうまくいきませんでした。
最初は一つの対応や判断にも時間がかかることがありました。また、これまでの経験とは異なり、開発チームと直接やり取りする機会も一気に増え、その難しさを実感しました。

特に、窓口交代前は前任者が自分がわかるように開発内容を伝えてくれていましたが、交代後は自分でどんな変更かを理解し、どんな検証が必要かを考えることが求められたので難しさを感じました。
さらに、検索や推薦など専門知識が必要な領域も多く、依頼内容を完全に理解できないことばかりでした。前任者のようにスムーズに対応できない自分に焦り、「窓口なのに分からないことばかりで大丈夫か」と不安になる日々もありました。当時は、「QAは独立して完結させ、全てを理解した上で対応しなければ」という思い込みが強く、「何も分からない自分を晒すのは恥ずかしい」と感じることもありました。

不安が解消されるきっかけと、新しいチームとの関わり方

窓口を本格的に引き継ぐ前、チーム懇親会で「自分の知識が足りなくて不安」「できないことばかりで焦る」と正直に話したことがありました。
そのとき、エンジニアの千葉さんが「QAは開発と一緒に考えて進めればいいんだよ」と言ってくれて、肩の荷がすっと下りたのを覚えています。
それまでわからないことに対して、「こんなにわからない自分じゃだめだ」「初歩的なことを聞くのは迷惑かも」と思い込んでいた私は、「相談してもいいんだ」と安心できました。

この一言で、従来の「QAはQAだけで完結させなければ」という思い込みが解け、「チームの一員として一緒に考える」という意識に変わりました。 その結果、分からないことがあれば相談しながら進めるスタイルで業務に取り組めるようになりました。

開発者に相談するときに心がけていること

それ以降は開発者に相談するハードルは下がりましたが、「ただ聞く」だけでなく以下の2点を心がけています。

①相談するときは、仮説を持って聞く
単に「聞く」だけでなく、「自分なりの仮説を持ってから聞く」ことを意識するようになりました。
たとえばプルリクエストや設計書を読んだ上で、

  • 「こういう変更の認識で合ってますか?」
  • 「この理解なら、こういうテストをすれば良いと思うのですがどうでしょう?」

といった形で、自分の理解(仮説)を添えて質問するように心がけています。
開発者には自分がどこでつまずいているかは分かりにくいと思い、自分の理解を添えて質問するようにしています。
こうすることで、お互いの認識の擦り合わせや、テスト内容の検討がスムーズに進めやすいと感じています。
このやり方で実際に前提の理解が誤っていることがわかることもありました。

②文章で難しいときは、すぐにcallする
また、文章で表現するのに迷ったり、やり取りが増えそうだと感じたら、すぐにcallで相談することを心がけています。

  • 文章での表現に自信がない、あるいは意図が伝わりにくいと感じたとき
  • 「話した方が早い」と判断したとき

即座に話すことで、素早く認識を擦り合わせることができ、結果としてスムーズに業務を進めることに繋がっています。また、口頭での対話は話を深掘りしやすく、追加の観点が見つかることもあり、テストの抜け漏れ防止にも役立っています。

少しずつ増えていく「考え方の引き出し」

入社直後は、開発者と一緒に考えながら進めることがほとんどで、自分の中の引き出しはまだ少なかったように思います。しかし、日々の業務を通じて、少しずつこの状況が変化していることを実感しています。

リスクを考慮した問いかけ

その一つが、ライブラリ更新の検証相談を受けたときに、

  • 「壊れるとしたらどういう壊れ方をするか?」
  • 「もし問題が起きたらすぐに切り戻せるか?」

など、リスクを考慮した質問を自発的に投げかけられるようになってきました。 以前は「何を検証すればいいか」から相談していた自分が、今は「どう検証すればリスクを減らせるか」を考えられるようになっており、この変化に成長を感じています。

仕様検討にも貢献できるように

さらに、特に大きな変化として、最近では機能開発の初期の仕様検討段階から、自分の意見を述べられるようになりました。
以前は開発者が決定した仕様に対して「どう検証するか」を考えていましたが、今は「この仕様でお客様は本当に困らないか」「この実装だとユースケースで問題が起きないか」といった、お客様体験や潜在的なリスクを考慮したアイデア出しや提案ができるようになってきています。

最後に

窓口になってすぐの自分は、できない自分をさらけ出すのが怖く、うまくやらなきゃと焦っていた時期もありました。
しかし、素直に分からないことを相談し、チームの一員として共に考えるスタイルに変わったことで、仕事はずっとやりやすくなり、その中で大きな変化と成長を実感しています。
これからも分からないことに恐れず挑戦し、チームの仲間たちと協力しながら、より良いプロダクト開発に貢献していきたいと思います。

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