【Why 10X?】vol.5 オンボーディングが要らない組織? @horimislime から見た10Xのカルチャーとは

2021/4/27



10Xメンバーに「Why 10X?」を聞いていくシリーズ。第五回目はソフトウェアエンジニアの堀見宗一郎@horimislime さんです。

堀見 宗一郎 | @horimislime
Software Engineer
株式会社サイバーエージェントでブログサービスの開発に携わり、サーバサイドのリードエンジニアやアプリエンジニアを経験。その後株式会社トレタにて飲食店向けの予約台帳iPadアプリ開発、株式会社bitFlyerにて仮想通貨取引所のサービス開発を経て10Xに入社。

※堀見さんは2021年4月現在、半年間の育休を取得中。このインタビューは育休前に取材したものです。

コロナ禍で感じた自分の思いとStailerの社会的意義が重なり、転職を決意

ーまずどんなお仕事を担当されているか、教えていただけますか?

10Xでは主にStailerの開発を担当しています。直近では広島の老舗スーパーであるフレスタのサーバーサイド開発を行っていました。Flutterでクライアントサイドの開発を行うこともあります。

ー10Xへの転職について。どのようなきっかけだったのでしょうか?

ちょうど前職からの転職を考えていた時が、新型コロナウイルスが蔓延し始めた2020年の4月頃。緊急事態宣言が発令されたタイミングでした。社会が大きく動く中、自分が便利に感じるだけではなく、世のため、人のためになるサービスに関わりたい、と考えるようになりました。

また、この状況は、新しい産業が伸びたり、新しいスタートアップも生まれてくるだろうなと感じていました。そんな中で、Stailerのリリースを目にして「これは今後絶対に必要とされる、伸びしろしかないサービスだ」と直感がありました。自分自身をユーザーとして捉えた時も、腹落ちする事業内容で、サービスも素晴らしかった。自分の中で抱えていた思いと、プレスリリースを読んで感じた社会的意義がきれいに重なり、迷いなく応募を決めました。

色々と考えはしたのですが、結局は細かいことを考えずに、ここに飛び込みたいなという思いが勝ちましたね。

ー外から見ていた10Xはどのようなイメージでしたか?

いろいろな記事で10Xの取り組みは目にしていて、立ち上げの頃から気になっていた会社でした。実際のサービスもこまめに触って、アップデート頻度・内容はずっと見ており、サービスの開発サイクルが早く、エンジニア組織が強いなと感じていました。

技術面では、まだ今ほどDartやFlutterが話題になっていない時期から、採用すると決めていたのも記憶に残っています。早く検証をしてみて、いけるぞとなったらすぐに実行する。意思決定の速さが、技術選定にも見て取れる会社だなという印象でした。

※Stailerリリース当初、CTO石川のメンバー募集ツイート。
Dartの採用については下記の記事も合わせてご覧ください!
Flutter採用で“フルDart”体制へ。スタートアップ10Xが「全社で言語統一」を選ぶ理由 | エンジニアtype

環境を養分に、さらにエンジニアとして成長できる組織

ー10Xでは採用プロセスで一緒に働く「1dayトライアル」があります。トライアルを通じた印象などはありましたか?

1Dayトライアルでは、もともと外から想像していたことの答え合わせをするような感じでした。さらに開発の様子やメンバーの人となり・優秀さを知り、選考に受かりさえすれば、入社したいなと。

また、トライアルを通じて、ここにいれば絶対に自分の成長につながるだろうなと確信できました。素晴らしい方が多く、自然と自分も引っ張り上げられる感じで。もちろん、自分の成長を他人任せにするという意味ではなく、環境を養分にさらに成長できるということです。

技術的な挑戦もでき、また周りからいい影響も受けられ、更にエンジニアとして成長していけそうというだと感じていました。

オンボーディング無しで、初日から開発を進められた理由

ー10Xに入社してから印象的だったエピソードがあればお伺いできますでしょうか。

オンボーディングについては印象的でした。入社した初日は研修があり、座学のようなパートが設けられるのが普通だと思うのですが、自分が入社した頃は研修的なものはなく、すぐに開発が開始できる状況でした。

とはいえ、いきなり放り出されたというわけではなくて。入社・開発にあたって必要な情報は、改めて座学を聞くまでもなく、全てドキュメントにまとまっていたんですよね。それらのドキュメントも、わざわざオンボーディング専用の資料を作ろう、と作成された訳ではなく、普段の業務の中で書き留めたドキュメントがそのままオンボーディング資料になったようなイメージです。ドキュメントのメンテナンスも活発で、例えば環境構築の手順についても、何か変更を加えたり新メンバーが躓いたりする度にブラッシュアップされていっています。

私の場合、1dayトライアルから入社までは1ヶ月程度あったのですが、トライアルの際に見たドキュメントを入社後に再度開くと、さらに情報が増え、整理され、進化していて、これはすごい!と思いました。実際に仕事を開始した後も、詰まった時にドキュメントを調べれば解決できるのはすごく効率的で、新しく入社した人が、自分で色々と調べながら、開発をサクサク進められる環境に改めて感動しました。


入社直後、全社定例で自己紹介をする堀見さん。まだ小さめのオフィスでした。

泥臭い開発が行えることは他社との差別化のポイント

ー10Xの開発の中で印象的だったことはありますか?

昨年、イトーヨーカドー ネットスーパーアプリの商品タブに、「セブンプレミアム」の商品を表示する開発を行いました。パートナーと連携し、アプリに商品を表示するためのデータをもらったとしても、こちらの都合のいいデータ形式になっていないことも多いんです。

データをどう加工するか、足りないデータをどう持ってくるかというところは、Stailerの開発する中ではよく発生することなのですが、イトーヨーカドーさんの場合は商品点数も膨大で、処理する時に注意が必要なポイントが多くありました。入社後すぐ、システムを一から理解しつつ、データ処理にあたって注意も払いつつ進めた開発で、すごく勉強になりました。

Stailerの開発はサービス設計でも、実装レベルでも、技術的にも、他社ではやる機会のないことをやっており、既存のフレームワークを当てはめて終わるような場面が少ないんですよね。業界内にノウハウの蓄積や、既存のフレームワークがあるサービスなどもありますが、Stailerで必要とされる開発はそうした知見がなく、一から試行錯誤することが必要です。だからこそ10Xは競争力があるなと感じています。

もちろん開発を進める中では泥臭いことも多いですが、難しさと同じだけ、やりがいがあるなと感じています。「泥臭い」という言葉に対して、ダサい・しんどい・不毛…という印象もあると思います。地道な作業という側面もありますが、そうした場面では技術的なチャレンジ度合いも大きい。自分自身、半年ほど働いてみて、スピーディに開発できているのは10Xの開発チームの強さだし、他社との差別化のポイントだな、と強く感じています。

強くてニューゲーム、な人が集うエンジニア組織

ー10Xのバリューを体現しているな、と感じたエピソードがあれば教えていただけますでしょうか?

バリューに掲げている「自律」を体現している開発チームだなと日々感じています。基本的には各人の作業内容でかぶっているところがなく、各領域でエンジニアが設計・実装・テストまでやります。新しい機能の開発を進めるだけではなく、負債を返すというか、運用上、ここはこうしておかないと他のメンバーが困りそう…というところも解決していく。ひたすら新規開発をしていきながらも、守りのシステムもしっかり固める、ということを全エンジニアが自律的にやっています。

なぜそんな開発が出来ているというと、サービスの立ち上げから運用まで一通りの経験があり「このタイミングでこうしておかないと後々困るだろうな」という勘所が分かっている人たちばかりだからなんですよね。開発現場の『強くてニューゲーム』を2,3周やっているような人ばかりなので、新規案件に突き進みつつ、これまで進んできた道も直すような開発ができています。攻めつつ、守りつつというバランスが上手い。新規しかやったことない人のみだと攻めて終わり、のようになってしまったり、逆に運用の経験が多かった人ばかりだと、守りに思考が偏ってしまう場合もあると思うんですが、10Xのメンバーはバランスがいいと感じます。


エンジニア皆でGitHub Projectの使い方について相談中(2020年12月)

育休取得で改めて感じた、代表矢本の思い

ー堀見さんはこれから育休に入ると伺いました。育休取得にあたって、何か感じたことがあれば教えてください。

10Xで育休を取得するにあたって1番の後押しとなったのは、代表の矢本自身が子育て経験者であり、育休などの支援をとても重要視していることでした。また10X自体、彼の育休中に感じたペインが創業理由にもなっています。この会社に入っていなければ、自分が育休を取るという発想もなかったかもしれません。

会社がメッセージとして「育児を大事にしましょう」という風に言っていても、実際にリーダシップを持っている人が意義を感じていないと良い制度もできないし、社内にも浸透しないんですよね。10Xの場合は、矢本の思いが強くあり、プライベートや子育てを大事にするという意識が、子育て中のメンバーだけではなく、全てのメンバー問わずに浸透しています。

また、会社としてもそうしたメッセージングができる理由として、業務の属人性が低いことが挙げられます。10Xのエンジニアは一人ひとり独立した動き方をしています。それゆえコードで触れる機会が少ない部分もあるけれど、携わっているプロダクトの仕様はドキュメント化されていて、非常に透明性が高い。一人しか知らないような仕様は少ない、という環境です。各々が普段触れているコードは別ですが、得意な領域として円が重なっている箇所もあり、得意な人がカバーしやすいような組織になっています。

ー堀見さん個人として、育休を取得されることにはどんな思いがありましたか?

もちろん、仕事から離れることへの不安はありました。誰しもあると思うんですけど、何か自分のせいで大変なことにならないかなと。ただ、育休を取るということによって、結果的にさらに組織内の属人性を下げることにも繋がるだろう、という風にも考えています。育休に入るまでに、ここは直しておかないと、と前もって進めていけたこともあります。

属人性の解消って、その人が実際にいなくならないと、全てを共有することは不可能だなって思うんですよね。担当者がいなくなって初めて属人性が解消できるポイントもある。育休を取るプラスの側面はそういった点にあると考えています。

私の場合、オンライン面接をパスし、1Dayトライアルを受ける直前で子供ができることが判明しました。その後内定をいただき、このまま10Xに転職していいものかという迷いもあったのですが、率直に相談し、矢本から「子育てを積極的に後押ししたい」という言葉を受けました。その一言がなければ、多分転職自体もペンディングか、仕切り直しにしていたと思います。

子育ては人生においてすごく大事なことですが、子供を持つ親であることで、自分の人生を諦めるのはもったいないなと感じるし、10Xはそういう不安を払拭してくれ、子育てと仕事の両立を後押ししてくれています。これは会社のトップとしてやっていくぞ、という強い意識がないとなかなか出来ないことですよね。


「育休中の写真を送ってください!」とお願いしたら、微笑ましい写真をいただきました!

オールラウンダーだけでなく、突き抜けたエンジニアも活躍できるフェーズ

ー堀見さんが今後「こんな人と一緒に働きたい」というエンジニア像があれば教えていただけますか?

10Xはスタートアップということもあり、まだまだ対外的に会社の内情が見えていない部分もあったりすると思います。また技術的にも珍しいことやっており、かつ一人一人の自律が求められる組織です。気になるものの、応募しづらい…という雰囲気があるかもしれないのですが、「ただ面白そうだから」でジャンプして、迷わず飛び込める人は、意外と10Xという会社に合うと思います。

会社選びに関しては、個人的な思いもあるのですが、純粋に「この会社面白そう」「社会の流れも来ているし、この領域は絶対伸びる」といった、自分自身の純粋な感覚に従ったら面白いんじゃないかなと思っています。

また、会社的には現在オールラウンダーなエンジニアが多いですが、特定の領域・技術に突き抜けたタイプも今後活躍する場が増えてくるのでは、と考えています。同じような系統の人が20〜30人いても解決できないことはあり、特定の領域に突き抜けた人だけが解決できることも増えていくフェーズだと思います。

今の10Xの中の人ってこういうエンジニアが多いから…という風には考えず、会社として面白いな、事業が気になるな、と思えたらぜひカジュアルに話を聞きに来ていただければ。中のメンバーとしても、そういう人と働けると嬉しいです!

ーエンジニアに求めるマインドセットはありますか?

「ユーザー目線が強くてものづくりが好きな人」でしょうか。すごく大事なマインドセットだし、そういう人は10Xでは楽しく仕事できると思います。普段からスマホアプリを徹底的に使い倒していたり、スーパーでの買い物頻度が高かったり、常に解決したい課題を探していたりする人。主体的な課題解決が出来る人にとってはすごくいい環境だと思います。

ー 最後に、最近の趣味や注目していることがあれば教えてください。

子育てをするようになって、スーパーの実店舗に直接行く機会が増えたのですが、今まで以上にスーパーの見ていなかったところが気になるようになりました。

自分自身、これまであまり自炊するタイプじゃなかったので、いわゆる主婦の方やヘビーユーザーの方と同じ目線では見られていなかったところがありました。料理を作る人だったら、お店に入って、あれとこれを買って…と商品の配置から導線を思い描いていることがあると思うのですが、その通りに一つ一つ商品を選んで行ける店はすごく考えて棚が配置されているんですよね。買い物している人の思考プロセスに合った配置がなされている。

また、目的の品だけではなく、これもちょっと欲しいかも、と思わせる配置もされていたり。ちょうど直近のアプリ開発でもそうした商品配列にも関わる案件があったので、なるほどなと思いました。逆に配置が難しいスーパーもあり、使いづらさを意識できるのも面白いです。

10XがやっていることはオンラインのECですが、オフラインはさらに多くの方に馴染んでいる体験なので、ここからもたくさんアイディアが得られるといいなと考えながら、日々スーパーを訪れています。

-ありがとうございました!復帰をお待ちしています〜!

(取材・文 / 伊賀あゆみ)

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