【Why 10X?】vol.8 @yamarkz 「未来の小売の姿」を描き、ゼロからプロダクトを創りたい

2021/6/16



10Xメンバーに「Why 10X?」を聞いていくシリーズ。第8回目はソフトウェアエンジニアの山口和輝(@yamarkz)さんです。

GunosyやLayerX、Housmartなどで開発、採用、育成、リサーチ、コンテンツマーケティングなど幅広い経験を積んできた山口さん。今までの経歴と10Xに入社した経緯、入社して驚いたことについて聞きました。

山口 和輝 | @yamarkz
Software Engineer
株式会社Gunosyにて新規メディアの開発とグロースに携わった後、子会社であったLayerXの立ち上げとブロックチェーン技術の研究開発、技術コンサルティング業務を経験。 株式会社Housmartで中古マンションメディア「カウル」やSaaSプロダクト「プロポ」の開発を経て、10Xへ。サッカー観戦と料理が趣味。


ー まずは自己紹介と、現在担当されているお仕事を教えてください。

ソフトウェアエンジニアの山口です。周りには「やまかず」と呼ばれています。2020年9月に10X入社しました。

入社直後はイトーヨーカドー ネットスーパーの開発・運用に携わっていましたが、現在は薬王堂の「P!ck and」を担当しています。P!ck andに関しては開発だけでなくプロダクトに必要なことはなんでもやっていて、最近は東北にある店舗まで足を運び、ヒアリングやデモなども行いました。

1day Trialに参加してみて「怖そうな集団」のイメージが変わった


ー やまかずさんの、これまでの経歴について教えてください。

新卒ではGunosyに入社し、新規メディアの開発とグロースを担当していました。一年目からWebメディアをマネジメントさせてもらえて、PL管理、開発、採用、育成、コンテンツマーケティングなどの業務を一通りこなしていました。そのときの経験が自分の働き方の原点となっています。

その後、子会社であるLayerXの立ち上げに参画し、最初期のメンバーとしてブロックチェーン技術の研究開発、技術コンサルティング業務などを経験しました。尊敬できる先輩のもと、仕事の向き合い方・正しい進め方や考え方などを学びましたね。また、技術リサーチや事業リサーチにも力を入れており、「ていねいなリサーチは、質の高い意思決定につながる」ということも実感しました。


LayerXの立ち上げメンバー。Anypayのオフィスに間借りしていた頃。

3社目であるHousmartでは、中古マンションメディア「カウル」やSaaSプロダクト「プロポ」の開発を担当していました。Housmartでは、10Xと同じくイシューから始まるプロダクト作りを行っており、その理念に共感し、ものづくりの楽しさを実感しました。


やまかずさんのnoteでは仕事や色々なノウハウが発信されていますよ!

ー その後、どういった経緯で10Xに入社されたのですか?

もともとCEOの矢本さんのブログをずっと読んでいて、言語能力の高さや、問題に対する考え方が素敵だなと思っていました。Podcastの「Free Agenda」もずっと聴いていて、10Xを立ち上げた経緯にもすごく共感して。徐々にStailerのビジョンやその将来性に魅了され、サービス作りに携わりたいと思うようになったんです。

また、DartやFlutterの経験もあったことから、10Xのフェーズと自分の経験や技術がマッチしていると感じ、1day Trial(※10Xの採用プロセスの1つで、実際に仕事をしてみる体験入社)に参加することにしました。

ー 1day Trialではどんなことを感じられましたか?

「体験」というよりは、本当にいちメンバーとして業務を任せてもらいました。実際に中に入って業務を体験することで、働くイメージがグッと湧きましたね。

正直なところ、1day Trialに参加する前まで、10Xに対して「優秀なエンジニアが集まっている、強くてちょっと怖そうな集団」というイメージを抱いていました(笑)。

しかし実際に中に入ってみると、アウトプットの精度は高いものの、マッチョイズムがあるわけではないということに気づいたんです。周りのメンバーも優しくて、「ここであれば自分もやっていけそう」と思えましたね。

10Xのエンジニアは領域を横断して「なんでもやる」


ー 山口さんの思う、10Xのエンジニアの特徴について教えてください。

一言で表すなら、「自分の領域に囚われず仕事する」という点です。基本的に業務は、「クライアント担当」「サーバー担当」などの領域ではなく、パートナーごとに分けられています。そのため状況によっては、一人のエンジニアがクライアント側からサーバー側まで行うこともあります。もちろんメンバーそれぞれの持つ強みや得意領域は異なるので、困ったときにはすぐに話し合ったり、未経験者には経験者がついてサポートしたりする体制が整っています。

パートナーとの折衝を主に担当するのはBizDevですが、エンジニアも直接店舗に行って現場を観察したり、デモを行ったり、ときにはパートナー企業の方と直接お話したりすることもあります。現場に近いことで、パートナーの思いや背景もきちんと知れるので、より要望にあったものづくりが行えると実感しています。

ー 10Xのバリューは、仕事でどう発揮されていますか?

「背中を合わせる」ことで、「自律する」組織が作られているんだと実感することが多いですね。10Xでは職種を問わず、タスクではなくイシューで仕事を渡す文化があります。大きなイシュー単位で任せられることで、より自分ごととして捉え、意思決定の打ち手をたくさん考えられるようになります。

もちろん、すべてを任せっぱなしというわけではなく、設計のレビューや実装前の相談といった重要な部分については時間をかけてていねいに話し合います。また、精度を担保するための約束事なども設けています。

ー やまかずさんは、事業目線で物事を考えているんですね。

そうですね。エンジニアという役割にはあまりこだわらず、「事業を10xさせるために今何をすべきか」を常に考えるよう、心がけています。

一般的に、事業を成功させようとするとき「精度を落としてでも打ち手を増やす」ということが行われがちだと思います。10Xでは、施策を開発難度やパートナーの希望で決めるのではなく、「一番解くべきイシューはなにか」を議論した上で、各自が自律的に実装を進めていきます。また、経験豊富なメンバーが多く、仕事を進めやすい環境もあるので、開発スピードもびっくりするほど早い。だからこそ、精度高く打ち手をたくさん打てる環境ができています。これは簡単にはできないですし、働いていて楽しいと思う点ですね。

ー 10Xらしいエピソードがあれば教えてください。

情報がとことんオープンになっている点ですね。会議の内容や上層部のコミュニケーション、ひいては経営会議の内容まで全てドキュメントとしてメンバーまで降りてくるので、組織の方向性が統一されますし、背景として持っている情報が同じなので意思決定がどんどん似てきます。それゆえ、いち現場メンバーであってもトップレベルの意思決定が行えるようになるんです。

また、10Xは方向変換がスピーディーなのですが、その背景や狙いを全員が理解しているので納得感が高いです。大きな会社であればメンバーを説得させるためのコミュニケーションが必要かもしれませんが、10Xには説得という言葉が存在しません。透明感の高さも大きな魅力です。


同じエンジニアの石田さん@wapa5pow と一緒にインタビューを受けたときの楽しそうな一枚

現場でプロダクトのデモをして、初めて分かったこと


ー いま山口さんが取り組んでいる仕事を教えて下さい。

現在は、パートナーである東北のドラッグストア、薬王堂のP!ck and(ピックアンド)というサービスの開発を行っています。P!ck andは、アプリで注文した商品を薬王堂の店内または駐車場で受け取りできるサービスです。10Xに入社3ヶ月後辺りでCTOの石川さんからこのボールをもらい、その後4ヶ月程度でサービスリリースを行いました。現在は周りのメンバーにサポートをもらいながら、クライアント側からサーバー側まで開発全体を一人で担当しています。

サービス開発にあたって、現場に足を運んでデモも行いました。実際行ってみて感じたのは、やはり現場ではないと分からないことは多々あるということ。


雪の残る岩手の店舗でデモをしている山口さん

ー 具体的には、どんなことがありますか?

例えば、最初に開発したバージョンではお客様が駐車場に到着したあと、アプリからスタッフを呼び出し1分ほど待つ、という流れだったんです。

ところが、現地でデモをしてみると、呼び出したあとに1分の待ち時間がとても長く感じ、「本当にスタッフが来るのかな?」と不安になることに気づきました。そこで、アプリ上でも「いま向かっています」という表示をするよう改善することにしました。

オフィスで行ったデモでは全く気づきませんでしたが、現地に赴いて駐車場で使ってみることで気づけたイシューでした。ほかにも、働くスタッフの方やお客様の声を実際に聞くことで反映できた点も多かったので、改めて現場に赴くことの重要性に気づけました。

「あるべき理想の状態」を描き、必要なものをゼロから創りたい


ー P!ck andをリリースしてみて、手応えはありますか?

実をいうとP!ck andはリリースまでが非常に早かったので、検証にはまだほとんど時間を割けていませんが、今社会で求められているものをスピーディーに世に出せたことに、まずはほっとしています。

とはいえ、まだスタートラインに立ったところです。私たちのようなスタートアップ企業は、まず立たなければ勝負すらできません。今後はよりサービスの価値を高めて、多くの人に役立つプロダクトを作っていきたいです。

ー どんなところにやりがいを感じますか?

小売業界はまだまだレガシーな部分が多く、配送や在庫管理、店舗のデジタル化など挑戦できる余地が十分にあります。そして、10Xはスタッフの販売業務やお客様の購買行動に対して、時代に合ったあるべき理想の状態を描き、そこに必要なプロダクトを0から作っていけるチームだと思っていますね。

1つ1つ妥協せずに、10x (非連続)な価値を追い求めていきたいです。

ー 最後に、今後どんなエンジニアと一緒に働きたいですか?

10Xのバリューである「10xから逆算する」「自律する」「背中を合わせる」という考え方に共感できる方と、ぜひ一緒に働きたいです!

私はこれまでのキャリアのなかで、組織におけるバリューの大切さを痛感する機会が多かったんです。それもあって、バリューに共感できる組織で、それを発揮した働き方をしたいと思い、10Xへの入社を決めました。

今持つスキルや担当領域は特に問いませんが、「この分野なら背中を預けて欲しい」という得意分野のある方にも、合うと思います。10Xであればその得意分野を基盤としながら、さまざまな領域に挑戦もできるので、楽しく働けるのではないかと思います。

ー やまかずさんが、まさに体現していますね。ありがとうございました!

(取材・文 / 佐原有紀)

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