パートナー企業の事業価値と10Xの企業価値を高める「コミュニケーションデザイナー」を募集します

2023/11/15

2023年9月現在、Stailerを導入する小売企業は全国12社に上り、Stailerのカバーエリアも着実に日本全国に広がりました。ただ、ネットスーパー自体の認知度はまだまだ低く、世間の認知度向上も含めてパートナー企業と一緒に日々取り組んでいるのが現状です。そこで「どのようにネットスーパーの価値を伝えるか」を、コミュニケーションデザインの力で打開していきたいと考えています。

また並行して、直近100名を超えてきた10X自体のコーポレート課題についても、デザインの力で解決していきたい。そこで10Xでは新たにコミュニケーションデザイナーの募集をオープンしました。

この記事ではなぜ今コミュニケーションデザイナーを必要としているのか、そして10Xでどのような働き方ができるのか、デザイン部部長の八木悠輔さん(jさん)とプロダクトデザイナーの山口真朝さん(maasaさん)のお二人に話してもらいました。

八木 悠輔(j)

デザイン部部長

大学院中退後、スタートアップを創業。複数のスタートアップでデザイナーを経験し、再度起業。2023年1月に10Xに入社。2021年から福岡へ移住し10Xではフルリモートで勤務。

山口 真朝(maasa)

@i_maasa

プロダクトデザイナー

楽天にて楽天カードアプリのリニューアルなどを行う。その後Goodpatchにてデザイナーとして複数のプロジェクトに携わる。第一子出産後はフリーランスデザイナーとして活動し、その後、モノカブの1人目のデザイナーとしてプロダクトデザインに従事。2021年10月より10Xに入社。

コミュニケーションデザイナーの役割はパートナー企業への貢献とブランド力の向上


――今回1人目となるコミュニケーションデザイナーを募集することになった背景から教えてください。

j:4月からデザイン部のメンバーがフルタイムで4名、業務委託の方が1名の5名体制になりました。全員プロダクトデザイナーでありながら、デザインの領域を広げてコーポレート系デザインの仕事からマーケティングの領域まで担っていく機会が増えており、事業活動に貢献できるシーンが増えています。

事業をさらに伸ばしていくため、そしてプロダクトデザイナーがプロダクトに集中できる環境をつくるためにも、コミュニケーションデザイナーが必要です。

――コミュニケーションデザイナーに求められる役割はどういったものですか。

j:1つは、Stailerを利用するパートナー企業のサービス認知度の向上やStailerの利用率の向上など、パートナー企業への貢献です。具体的な直近の動きだと、パートナー企業のサービス認知度や利用率向上に関して、グロースチームやBizDevのメンバーと協力し、マーケティングを効率化・仕組み化していくところを担ってもらいたいです。

そして中長期的には、パートナー企業がネットスーパーの運用を自走できるようになるために、「企業が自社のお客様とどのようなコミュニケーションを取ればいいか」まで設計してほしいと考えています。

もう1つはStailerを含めた10Xのブランド力の向上。こちらは中長期的な話ですが、経営陣や他部門のメンバーも巻き込んで「Stailerが浸透していった先の未来、どういったコミュニケーションが必要なのか」を一緒に考えて設計していきたいですね。

――今、実際にデザイナーとして取り組んでいる各施策について教えてください。

maasa:まずはStailerのブランディングです。ただここは、Stailerのプロダクト単体としてのブランディングというよりも、「パートナー企業が望むあり方を実現できること」を優先しています。そもそもStailerは、パートナー企業にとっては「自社のネットスーパー」を運営するためのツールです。Stailerそのものの価値よりも、“Stailerを使ってどうありたいか”を表現することが大事なんですね。特殊なプロダクトなので、ここはブランディングという観点で非常に難しいところですが、やりがいもあります。

あとチラシのデザイン。パートナー企業の方々は、マーケティングに詳しくないことも多いため、私たちが持っているナレッジやノウハウが活かされる取り組みです。チラシ制作にデザイン部が関わったのは最近なのですが、関わることによって効果が表れてきており、面白みを感じますし、まだまだ伸ばしていける領域ですね。

以前10Xでデザインしたネットスーパーチラシ

j:ネットスーパーのバナー制作も面白いですよ。もちろん、コストをかければいいバナーはできますが、求められているのはクオリティの高さではなくその後の結果です。何をつくれば、どんな効果や数値がでて、どうすれば結果につながるのか。制作だけじゃなく、企画から実行までのプロセスで、BizやGrowthメンバーと一緒に取り組めることが特徴です。

maasa:現在進めているオフライン施策として、「ネットスーパー教室」があります。販促媒体をどうつくるか、お客様とのリアルなコミュニケーションをどうデザインするのか、こうしたところをゼロベースで考えていきます。デザイン部が関わることで面白いことになると思っています。

自身が起点・中心となって動き、コミュニケーションデザインを設計してほしい


――率直に、コミュニケーションデザイナーとなる方に期待することは何ですか。

j:巻き込みの起点となるような動きですね。10Xにおけるコミュニケーションデザインの領域は、現時点ではプロダクトデザイナーが兼任している状況で、中長期のビジョンについての議論はこれからです。今後のコミュニケーションデザインを設計していく上での起点となって、諸々の施策を進めてほしいですね。

maasa:私たちはプロダクトデザインに軸足を置いているので、現状は、コミュニケーションデザインは少し手を貸すくらいの関わりしかできていません。しかし、「10Xとしてどう見られたいか」、「Stailerがどうあるべきか」について、広報に任せっきりにせず、デザイナー目線の価値観を表現するのも必要だと考えています。

2022年には、10Xのコーポレートサイトのリニューアルを行いました。10Xはこれまでなんとなく「堅そう・怖そう・体育会系」といったイメージをもたれていて、そこをどう壊していくか議論し、サイトのデザインに反映をしてきました。

現在のコーポレートサイトは2022年7月にリニューアルしました


企業としての10Xのコミュニケーションデザインも、まだ発展途上だと感じています。こうした部分を変えてくれると嬉しいです。

――どんな方だったら、その役割を担っていただけそうだと思いますか。

maasa:社内・社外さまざまな方と協調しつつ、自分の力で切り開いていく人は活躍できると思います。10Xは、いい意味でオーナーが曖昧な組織で、プロダクトやコーポレートのオーナーが任命されてなくても、個々がオーナーとしての意識を強く持ち、自律的に動いている組織です。だから「誰かに判断を委ねる」というシーンはすごく少ないんですよ。

j:最近、矢本さん(10X代表取締役CEO)がよく言う「経営は上にいるんじゃなくて真ん中にいる」という考え方が良いなと感じていて、コミュニケーションデザインも上から落とす必要もないし、特定の型にはめるのでもない。双方向の行き来を繋ぐパイプライン的な役割がより大事になると感じています。だからこそ「コミュニケーション」というジョブタイトルにしました。

誰かの話を翻訳し、かみ砕いて伝えやすくしながら、自分の意思も乗せてコミュニケーションを図る。そういう意味では、行動力のある人が合っているように思います。

また、ネットスーパーという事業においては、誰もまだ正解を出していません。この可能性にチャレンジし、正解を導き出す役目を10Xが担っています。こうした環境を生かして、思う存分やり切ってくれる人だといいですね。

デザインの力によって生まれる価値がまだまだ眠っている


――Stailerのコミュニケーションデザイン上の課題はどこにあると考えていますか。

maasa:プロダクト観点だと、パートナー企業のブランドを表現する手段がないのが課題です。現状だと「色」が違うくらいで、ネットスーパーのUIは同じ。実際の売り場は企業によって異なるのに、その違いが表現できないんですよね。色を変える、ロゴを掲載する以外にできることがないか模索しています。

また近い内容でもう1つ。プラットフォームなので成功事例を横展開すると似通ってしまうことです。例えば通知の文言など、どのパートナー企業も同じように見えてしまうのは適切ではないと思っています。プラットフォームとしては正しいのだけれど、小売の商売としてはパートナー企業がやりたいことではない。実際のお店の雰囲気や各社のカルチャーが、ネットスーパー上では感じられないのは違うと感じています。

――それぞれの企業が大事にされてきた特色もありますし、さらにその先のユーザーがもっているイメージは大事にすべきですよね。

maasa:そう思います。パートナー企業には積み上げてきた歴史があり、地域に根ざしてその土地の人々を支えてきたはず。それがStailerによって、急に雰囲気が変えられてしまうのは避けたいです。

――候補者に対して、10Xはどんな機会を提供できると思いますか。

j:1つは、事業の深いところまで入っていく機会があると思います。Stailerは「単純に機能を提供して終わり」ではなく、パートナー企業を通じて、消費者の方にサービスをご利用いただくことで、はじめて事業として成立します。そういった意味でパートナー企業の世界にディープダイブしていくことが求められるのは、非常に面白い機会です。

また、これからの事業拡大に向け、あらためてStailer及び10Xの価値を言語化したり、ビジュアライズしたりするタイミングであり、Stailerと10Xのブランド構築において、非常に貴重な機会であると感じます。

maasa:今後展開していく施策は、デザイナーだけで進める話ではなく、グロースストラテジー部のメンバーと協業して進めていきます。企画した施策は一社試して終わり、ということではなく、さまざまなパートナー企業の施策として横展開されていくところまで一緒に取り組める機会があるのは魅力だと思います。また、10Xにはさまざまなプロフェッショナルがいるので、こうした課題にコミュニケーションデザイナー1人で取り組んでいただくというわけではありません。

BizDevやRetail Strategy&Opsなど、小売業界に精通したさまざまなポジションのメンバーが在籍しています


――お二人は10Xで実際に働いているわけですが、デザイナーとしての価値を発揮しやすい環境があると感じるのはどんなところですか。 

j:「曖昧な状態で物事が進むことがない」、「必要であると説明できることなら、やりたいことが実現できる」環境があることですね。

maasa:そうですね。きちんと背景や意図などが説明できれば、誰の意見でも尊重されます。また、発言が強く、この人が絶対的な決定権をもっている、的な人がいないのも働きやすい点だと思っています。

j:どれくらいデザインに期待値をかけていいかはまだ手探りな状態であるものの、社内にはデザインに理解のない人はいません。デザイナーが介在することで、もっといい効果が生まれるシーンはまだかなり眠っていると感じています。

パートナー企業の事業を最大化させることが最重要ミッション


――ここまでの話を聞き、今まさにコミュニケーションデザイナーが求められ、そして活躍するフェーズなのだと感じました。

j:ブランドとは一夜にしてできるわけではありません。パートナー企業・エンドユーザーであるお客様…と、さまざまな対象者へのアプローチ方法が考えられます。また、これからの10Xを一緒に作っていくための社内に向けたインナーコミュニケーションもあり、やることは盛り沢山です。

maasa:現時点では、Stailerを活用しているパートナー企業の事業を、いかに最大化するかに対して全社員が向いている状況です。このミッションに対してコミュニケーションデザインの観点で取り組んでいくチャレンジに、楽しみながら活躍できる人に出会えたら嬉しいですね。

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10XではOne Teamで未来をより良くする事業・組織のために、コミュニケーションデザイナーの他にも新しいメンバーを募集しています。
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