【ローンチの裏側に迫る】フジ・リテイリング編
10Xでは、続々と小売チェーン向けECプラットフォーム「Stailer(ステイラー)」を導入するパートナーが増えてきています。
「ローンチの裏側」シリーズでは、新たにStailerを導入したパートナー企業に伴走したBizDevメンバーに、どんなプロセスや思いを経てローンチに至ったのか、社内チームを代表して話を聞いていきます。
今回の裏側に迫るパートナーは中四国に展開する総合スーパー「フジ・リテイリング」。愛媛県、高知県、香川県、徳島県、広島県、山口県の6県において104店舗を展開する総合スーパーです。(2023年10月時点)
ネットスーパー「フジネットスーパーおまかせくん」のリニューアルに伴い、お客様アプリおよびスタッフ向けのオペレーションシステムを10Xが運営する「Stailer(ステイラー)」を通じて提供開始したことを、2023年8月23日にプレスリリースで発表しました。
それでは早速、フジ・リテイリング社のローンチの裏側、教えてください!
BizDevメンバープロフィール
日系メーカー研究職、アクセンチュア、ラクスルを経て10Xに参画。販促・マーケティングの企画が得意領域。フジ・リテイリング社のローンチプロジェクトではサービス・システムの設計を中心としたプロジェクトマネジメントを担当。ローンチ後は販促の企画・実行や売場・オペレーションの改善をはじめ、できる事はなんでもやるの精神で鋭意取り組み中。プライベートではマラソンが趣味。2歳双子男子の育児にも奮闘中。
どんな会社さんなのか教えてください
フジ・リテイリング社は愛媛県・広島県を中心として中四国地方に104店舗を展開する地域密着型のスーパーです。同エリアではトップクラスの知名度を誇り、知らない人はいないのでは、というほどです。店舗形態としては、スーパーの店舗にとどまらず、フジグランやエミフルMASAKIなどのショッピングモールも展開しています。また、店舗事業以外にもネットショップや移動スーパー、そして本記事でご紹介するネットスーパーなど多様な形態でお客様に商品を届けられていらっしゃいます。
ロゴマークの赤色が街の象徴としてのフジを、緑色が環境やフレッシュさを示し、街に調和し寄り添うというメッセージを表現しているという
Stailer導入の目的は?
元々別のシステムで10年以上ネットスーパー事業を続けてこられました。しかし、インボイス制度への対応や税表示の変更をされる節目があり、既存のシステムで大型改修をするか、新システムを導入するかを判断されるタイミングがありました。加えて、ネットスーパー事業のご担当者様も、お客様から見たサービス利便性やスタッフオペレーションの生産性にも改善余地があると考えておられ、諸々のタイミングが重なったようでした。そうした課題感に対して、Stailerを導入すればサービスもスタッフオペレーションも改善が見込めるとご納得いただけたこと、10Xのメンバーが事業成長に向けて強く伴走するとご提案したこと、さらに先方ご担当者様の強い思いもあって社内交渉を重ねてくださった結果、Stailerの導入が決定しました!
ローンチまでのタイムラインを教えてください
2023年4月にプロジェクトをキックオフしました。2ヶ月程かけてサービス設計やシステム仕様を決めていき、開発、QAテスト及びアプリ・システムローンチと急ピッチで準備が進みました。また、ローンチ直前に店舗を三回訪問させていただいた以外は、ほとんど遠隔で進めたのが特徴のプロジェクトでした。
フジ・リテイリングの皆さんと一緒に店舗を回る様子
社内で他にどんなメンバーが関わっていますか?
BizDevチームと開発チームの間に入ってシステム要件を設定するサクセスオペレーションチーム、システムのセットアップをリードするPdM、アプリ開発エンジニア、データベースエンジニア、事業計画や販促計画の策定をサポートしてくれたグロースチーム、バックヤード設計やオペレーション改善提案チームなど、多くの部署・メンバーが有機的に連携しながら、10Xのバリューでもある「As One Team」で進んだプロジェクトでした。予定していたローンチ日に絶対に間に合わせるため、10X社内もフジさんサイドも強くコミットし、何度も相談を重ねてスケジュールを引き直しながら準備を進めました。
大変だったこと・苦労したことはありますか?
ローンチまで5ヶ月という短期間で、元々のシステム・オペレーションとStailerとの差分を理解・抽出し、フジ様とのすり合わせを経て現場オペレーションまで変更を落とし込むことが大変でした。フジ様がこれまでのネットスーパー事業の経験から蓄積されたオペレーションがStailerを使ったオペレーションとそのまま一致しないケースも中にはありました。そうした場合にはスタッフの方の動き方を変えていただく必要がありましたが、できるだけ現場への負担が大きくならないよう、対話を通じて工夫と改善を重ねました。
店舗視察をしながら、オペレーションの工夫を重ねる準備期間
思い出に残っているエピソードはありますか?
あるミーティングの中で、ご担当者様が「ネットスーパーを使っているお客さんにずっと使い続けていただきたい」とおっしゃっていたのが印象的でした。これほどお客様や地元を大事にするのは、担当者様のビジョンであると共に、会社理念として「地域と人と、くらしとともに。」を掲げるフジさんの社風なんだな、と感動したのを覚えています。
他には、8月に本部・松山へ訪問した際に、フジさんの運営するショッピングモールであるエミフルMASAKIを訪ねたことも印象に残っています。まず、大きい!そして、多くの地元の方と思われるお客様が買い物しているのを見て、フジさんが地元の方に愛されているスーパー・会社であることを肌で感じました。
また社内チームとのやり取りで言うと、データベース設計の経験がなかった私が、社内チャットに「(備忘メモ)○○○のマスタが売場とどのように連動するか分からなかったので事例を調べる」と書き残して30分間別の会議に参加していたところ、30分後には10件以上の返信が残されていて、他プロジェクトのBizDevメンバーが知見共有やアドバイスをくれていたことです。まさにAs One Teamを感じたエピソードでした。
推しの商品や機能を教えてください
商品で言うとお肉とお魚とお惣菜のおばあちゃんシリーズ!エミフルMASAKI!
プライベートブランドも充実しています
今後の意気込み
まず第一に、伴走させていただいているフジネットスーパー様の中期目標を達成するために、できることは何でもやろうと意気込んでいます。そして社内では、他メンバーが課題に直面していて自分が得意な部分や経験した部分があれば積極的にサポートしたいと思っています。
10Xのミッション・バリューに共感いただける方からのご応募をお待ちしています!
10Xでは、パートナーの事業成長にコミットし、非連続的な顧客価値を作り・届けることを目指しています。一緒に10xをつくっていきたい方からのご応募を、お待ちしています!
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