【Why 10X?】vol.3 @kazu0620 に聞く、マネージャーとプレイヤーを行き来するキャリアの話

2021/3/12

10Xメンバーに「Why 10X?」を聞いていくシリーズ。第三回目は、ソフトウェアエンジニアの坂本和大@kazu0620 さんです。

大学の文系学部を卒業後、独学でプログラミングを勉強して、KLab株式会社にソーシャルゲームのエンジニア職でジョイン。マネジメントを経験したのち、モバイルアプリを開発する個人事業主として独立。複数のモバイルアプリを開発・運用する経験を経てSansan株式会社に転職。名刺アプリ「Eight」の開発に携わり、マネジメント経験を積んできました。

大人数と少人数の組織で、マネジメントとプレイヤーの両方を経験した坂本さんは、10Xで再びプレイヤーとしてキャリアを歩むことを選びました。100人から2人まで、大小さまざまな規模の開発組織に身をおいて感じた違いと、マネジメントからプレイヤーに転換する決断について聞きました。

坂本 和大 | @kazu0620
Software Engineer
KLabでのソーシャルゲーム開発・個人でのモバイルアプリ開発の経験を経た後、Sansanへ。「Eight」のモバイルアプリ開発にエンジニアリングマネージャー / プロダクトマネージャーとして携わる。

一番身近な人と一緒に使えるモノづくりに惹かれた

ー10Xではどんな仕事を担当していますか? 
今開発を担当している中だと、ネットスーパーを立ち上げられるアプリ「Stailer(ステイラー)」の決済基盤が一番大きいところですね。それ以外にも並行して、ユーザビリティの改善や細かい案件も担当しています。割合で示すなら、決済基盤が6割、他の案件が4割くらいですかね。

編集部注:坂本さんは取材後の2021年1月末から、半年間の育休を取得中です!



ー10Xに興味を持ったきっかけを教えてください! 
奥さんが献立提案アプリ「タベリー」にハマっていて、その運営元が10Xだったんです。前は献立を考えるのが大変そうでしたが、アプリでパーソナライズされた献立の提案を見ながら決めるようになると、すっかり悩みがなくなったようでした。

エンジニア目線でも、アプリの技術力の高さに驚きました。たとえば、2019年5月にリリースされた、必要な食材をそのままネットスーパーで注文できる機能では、「サイトコントローラー」という仕組み が使われていました。この仕組みを使うと、10Xとネットスーパーが直接提携しなくても、ネットスーパーのウェブサイトをプログラムで操作して、アプリ上で買い物ができるんです。

たしかに理屈としては分かるけれど、少人数で実装するのはめちゃくちゃ大変で、スマートではないやり方なんですよね。「泥臭いやり方だとしても、ユーザーにとってベストであればやろう」と判断できる10Xの姿勢がすごく良いなって思いました。


2020年9月にサービスを終了した「タベリー」

ーそこからどうして10Xに転職しようと決めたんですか?
10Xでは、採用時に「トライアル」で実際に働いてみるプロセスがあり、NDAを締結したうえで、社内ドキュメントをすべて閲覧できる権限をもらえるんです。過去にどう意思決定したか、なぜそう決めたのかが細かくまとめられていて、10Xのモノづくりの様子をかなり窺い知ることができました。

「タベリー」やドキュメントを見るうちに、プロダクトを中心に考えて、かつ、作りきることができるメンバーが集まっていると確信できました。自分もその中に入って、プレイヤーとして手を動かせたら面白そうだと思いました。

また、「タベリー」のように、一番身近な奥さんと一緒に使えるようなモノを作ってみたいと思うようになったことも、転職の大きな理由のひとつでした。


10Xの社内ドキュメント(Notion)の一部。トライアルの時点でほとんどのドキュメントが開示されます。

最初から最後まで裁量を持って開発できる

ー10Xとこれまでに経験してきた組織とでは、どのあたりが違うと思いますか?
仕事のスピード感の違いが新鮮でした。たとえば、大きな組織で決済基盤を作ると、次のようなフローで進みます。自分のチームの作業を完了しても他のチームの作業を待ったり、エラーが発生したときにどう対処するかの判断を待ったり、とリードタイムが長くなりがちです。

  1. プロダクトマネージャーやディレクターと細かい仕様を詰める。
  2. 仕様が決まったら、エンジニアの中で、サーバーチームとモバイルアプリチームとに分かれて、担当部分を作る。
  3. 両チームの作業が終わったら、それらを結合して動かす。


一方、10Xの場合は、ひとつの機能を丸ごと1人のエンジニアに任せる体制なので、仕事が進むスピードがはやいです。タスクの中身、期日、優先順位などの細かい部分は「自分の中で常識的に考えて、こうすれば良いだろう」と判断して進めていきます。

1. 取締役CTOの石川洋資さん(@ishkawa )が、次に実装する機能や解決すべきイシューを決定する(例:「決済の仕組みが無い」)。
2. 「坂本さんに決済の仕組みを作ってほしい」と任されて、サーバーとモバイルアプリのどちらも1人で作る。

自分で決めて手を動かせるところは、個人事業主として弟と2人体制で開発していた時代と、近い感覚かもしれないです。個人事業主と違うのは、迷ったときに矢本さんや石川さんに相談できるところですね。

プレイヤーに転換してプロダクトに全集中できるように

ー前職ではマネージャーを務めていましたが、10Xでプレーヤーに転換して、どんな変化がありましたか?
前職は100人規模の開発組織だったので、 マネジメントをして人と向き合う仕事が、大きな割合を占めていました。ミーティングの時間が増えれば増えるほど、コードを書く時間が無くなり、モノづくりから気持ちが離れていくのを実感して焦りました。プロダクトのためならマネジメントを頑張ろうと思っていましたが、マネジメントだけが仕事になるというのにも葛藤がありました……。

10Xに入ってからは、作るモノというかプロダクトに99%向き合っていますね。面白い課題や手を動かすことに集中できて、大きな裁量でモノを作れてハッピーって感じです!もしかすると数年後、10Xの組織が大きくなってきたら、「このまま手を動かして、マネジメントを一切やらずに良いんだっけ?」とまた迷うかもしれないです。

ーマネージャーを務めていた坂本さんの目には、10Xの組織はどう映っていますか?
タスクの中身、期日、優先順位の設定など、エンジニアの領域に止まらないところまで、丸っと任せてくれるカルチャーや組織を築いているのがすごいです。僕がリーダーを務める立場だったら、ビビってできないと思います(笑)。過去にマネジメントをしていたとき、メンバーに「任せる」と言っても、心の中ではちゃんと実装できたか細かくレビューしたくなっていたなと。

10XのValueに「自律する」「背中を合わせる」が掲げられていますが、迷ったときはカジュアルにアイデアを出してくれるし、もし誤った判断をしたら指摘してくれるだろうし、と信頼しています。今のメンバーだったら、どんなことがあっても後を任せられるという安心感もありますね。


CTOの石川洋資さん(@ishkawa・写真左)は、メンバーを信頼して仕事を振ってくれるそう!

ー仕事終わりは、どんな風にリフレッシュをしていますか?
僕も奥さんも料理が好きで、美味しい食べ物が気分転換になりますね。前職では平日に料理をする余裕がなかったけれど、10Xに入社してここ1年くらいは、僕が献立を考えながら料理をしています。「タベリー」を1年くらい使っていたおかげで、献立のレパートリーが増えて、マンネリ化しなくなりました!最近だと奥さんがガチで作っていたアップルパイが美味しかったです。



数百人必要なプロジェクトを、少数精鋭で乗り越える面白さ

ーこの先10Xで挑戦していきたいことを教えてください。
決済基盤や配送、ネットスーパーの裏側の仕組みって、元々は大企業が数百人規模で数年がかりで作っていた複雑なシステムなんですよね。それを10Xでは少数精鋭でスピード感をもって作っています。今後、小売に関わる複雑なシステムを、あるべき姿から逆算してモダンに作りかえていけるように、取り組みたいです!あとは奥さんに「ネットスーパー便利じゃん!無いと困るわ」みたいに言ってもらえたら嬉しいですね(笑)。

ー10Xにはどんな方が合うと思いますか?
自律して大きな裁量でモノを作るのが好きで、プロダクトを通じてユーザーの課題を解決したいと思う方は、10Xに合うと思います。「モノを作るための手段として、必要だったらどんな技術でも使うよ」というように、最適な手段を組み合わせていくのが好きな人にはおすすめですね。

ー最後に坂本さんのように、マネジメントからプレイヤーに転換しようか迷っている方に向けて、メッセージをお願いします!
僕はキャリアを振り返ってみると、手を動かして、マネジメントをして、また手を動かすところに戻ってくることを繰り返しています。ずっとマネジメントに専念して、プログラムを書かないと、新しい技術をキャッチアップするのが難しくなっていって、焦りも生まれると思います。

今マネジメントをしていてキャリアに迷っている人も「マネジメントがしんどくなったら、またプレイヤーに転換してコードを書こう」みたいに、プレイヤーとマネージャーを行き来する選択が、もっと気軽にできると良いですよね。

ーありがとうございました!

(取材・文 / 村上未萌

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