【Why 10X?】Vol.1 @kitak に聞く、メガITからスタートアップへの転職ってどうでした?

2021/2/16

10Xメンバーに「Why 10X?」を聞いていくシリーズ。第一回目はソフトウェアエンジニアの喜多啓介(@kitak)さんです。

GMOペパボでソフトウェアエンジニアとしてのキャリアをスタートし、新卒メンバーながらSUZURIの立ち上げを経験。その後、LINE株式会社で、フロントエンドエンジニアとしてのキャリアを築きました。メガITと呼ばれる規模のIT企業を2社経験してきた彼は、なぜ当時5名のスタートアップである10Xへ転職を決意したのでしょうか。

喜多 啓介 | @kitak
Software Engineer
GMOペパボを経て、フロントエンドエンジニアとしてLINEで複数のサービス開発に携わり、シニアエンジニアとエンジニアリングマネージャーを務めた。 その他、個人事業主として技術相談や足回りの整備、ハンズオンなどもおこなう。2018/9に「Vue.js入門 基礎から実践アプリケーション開発まで」を共著で出版した。

ーはじめまして! まずどんなお仕事を担当されているか、教えていただけますか?

kitak(きたけー)と申します。職種はソフトウェアエンジニアで、10Xでは新規パートナーのアプリ開発を担当しています。技術としては、Flutterでモバイルクライアントを開発しており、必要に応じてサーバーサイドの開発なども行っていますね。
ここ最近はクライアントアプリの開発を担当しているのですが、10Xにいる限り今後ずっと同じ業務ということはなく、状況によって担当業務も変わっていきます。この点は、10Xで働く上で面白いところだなと感じています。

ーこれまでのご経歴について教えてください。

学生の時からWebサービス作るのが好きで、就活する中で、GMOペパボはユーザー目線を大事にしている企業だと感じ入社しました。研修後に初めてのプロジェクトとして、SUZURIの0→1の立ち上げを経験しました。当時は4人程度のスモールチームだったこともあり、技術面で必要なことは何でもやる、という感じで、今と同じくフルスタック寄りでしたね。
新規の案件だとズルズルとスケジュールを伸ばしがちなこともあると思うのですが、〆切をしっかり決めて、まずはミニマムな価値を提供するプロダクトを世に出して問うてみる、ということを意識していたのが印象に残っています。リリースに対して常に逆算して仕事する習慣はその頃に養われたかもしれないですね。

当時の所属先がEC事業部だったこともあり、SUZURIの立ち上げ後はカラーミーショップに移籍し、ECサイトのカートページの開発を担当していました。引き続きサーバーサイドもやってはいたのですが、チームのスキルバランス的にWebのフロントエンドを比重多く担当している状況でした。


2015年、新卒で入社したGMOペパボを卒業したときに同僚と。写真一番右は現10Xの@hisaichi5518も!

カラーミーショップでフロントエンドに取り組む中で、当時はReactが登場したりと、大きなパラダイムシフトが起きていて、フロントエンド領域が特に面白かった時期でした。個人的にもっとフロントエンドを深堀りしたい、と思いが強くなっていたため、LINE株式会社に入社しました。

LINE入社後はフロントエンドのチーム所属となり、LINEのWebストア、LINE LIVEなど、様々なサービスのフロントエンドの開発を担当していました。4年半ほど勤める中で、技術的なアウトプットにも力を入れており、イベント登壇や、書籍の執筆なども行っていました。

生活におけるペインを解消するサービスを、粛々と爆速で作る

ー10Xへの入社理由について。1社目・2社目と比べると組織の規模感などかなりが違いますが、どういう意思決定だったのでしょうか?

まず技術面では、LINEでフロントエンドを一通りやって、違うことをやってみたいという気持ちがふつふつと湧いていた時期でした。同時にもっと広い意味でのマインドの変化もありました。26歳の頃は毎月風邪を引いたり、健康診断の項目も半分がCだったりと、これまでの不摂生な生活の皺寄せがきていて、それを見直す時期だったんですね。日々の生活を改善していくことの大切さを実感し、次は0→1で、かつ生活に関わるペインを解消できるサービス・プロダクトを作っているベンチャーを探していました。

当時の10Xは、社員数5人ほど。10Xについては、元々同僚で、飲み仲間だったhisaichiさん(@hisaichi5518)からよく話を聞いていて、面白い会社だなと思っていました。2018年の秋頃にオフィスに遊びに行ってみたところ、少ない人数で、粛々とプロダクトを作り込んでいる雰囲気を感じました。規模の大きい会社で働いていたからこそ、数人で切磋琢磨している環境も魅力的に映り、2019年の年明けすぐに入社を決めました。


2019年5月、タベリーオンライン注文機能開始&資金調達時のチーム写真!左から2番めがkitakさん。

ー10Xに入社後、規模感の違う組織で働く中で感じることはありましたか?

スピードの違いは強く感じていますね。意思決定層が同じ建物の別フロアや、下手すると国をまたいだ場所にいる環境から、背中を合わせたコミュニケーションが可能な環境になりました。LINEも組織の規模に対して意思決定のスピードが遅いわけではないと思うのですが、10Xは当時10名以下のベンチャーだったので。そして、社内だけではなく、外部のパートナーの協業スピードも早く、とにかく時間の流れが早く感じます。

技術は各自でキャッチアップする。柔軟なエンジニア組織

ー以前の2社と比べて、10Xのエンジニア組織はどのような組織でしょうか?

自分が所属していた当時のGMOペパボでは、EC事業部など、事業部ビジネスドメインごとに所属しており、LINEでは、フロントエンドエンジニア・デザイナーなど職能ごとの組織があり、それぞれがPJへアサインされ、チームが組成される形でした。

10Xでは、エンジニアのチーム分けは特になく、随時、各人にタスクが割り振られています。冒頭でも話したのですが、現在の10Xは各自のやることが限定されていない、ということが特徴的です。プロダクト開発は「このサービスのこの部分はこの人」のような担当制になりがちですが、10Xはもっと柔軟にタスクアサインされる組織ですね。ある時期はクライアントアプリを作っていても、気づいたらスーパーのバックエンドで使うシステムを作ってたりもする。もちろん実装する上で意識することが異なったり、ドメイン固有の知識があったりしますが、必要な情報は全てドキュメントの形でSyncされているため、各自でキャッチアップが可能なんです。各人がさまざまな箇所を担当することで属人性も解消しやすい仕組みになっていると思います。


kitak(写真左)とCTOのishkawa(写真右)、LINEでも同僚だった2人。

ー10Xに入社後2年が経って、これまでと変わったことがあれば教えてください。

個人的な変化としては、これまで以上にWhyを意識しています。これまでの会社でWhyを意識する機会が少なかった訳ではないけれど「なぜ作るのか」「何を作るのか」をより噛み砕いて開発を進めることが増えたと感じています。10Xは、エンジニアが主導して仕様策定や、プロダクト作りを進めることも多いですね。

10X内の変化としては、所属しているメンバーと扱っている案件が増えました。これまでは会社内でやってることは、ほぼ把握できる規模感だったのですが、今は段々と知らないことも増えてきました。ただ情報自体は引き続きSlackやNotionに集約されているので、知りたいと思えばキャッチアップ出来る環境ですね。

ドキュメント組織であることも10Xの特徴の一つだと思います。経営陣の情報デザインがとても上手で、流れていく情報はSlackで、溜めておくべき情報はNotionで、という設計になっています。情報があちこちに散らばらず、ここにいったらこの情報がある、という状況はすごくいいですね。

「逆算」と「自律」を支える環境とは

ー10Xらしいエピソードがあれば教えていただますか?

昨年、まだ契約前のパートナーのクライアントアプリの開発を担当していました。契約前だったこともあり、もしかすると無駄になるかもしれない覚悟の上で、逆算して開発を進めていました。その後、見学にいらしたパートナーの方に、実際に動くアプリをお見せしたところ大変驚かれたそうで、結果、契約を前に進めることができました。不確実性の高い中でも、自律し、逆算して動いていた結果が結びつき、すごく嬉しかったエピソードです。ベンチャーなのになぜ大手のパートナーと組めるのか? という質問をよくもらうのですが「動くものを見せる」というのは一番大きな武器になっています。個人的にも、形のあるものは人の心を動かす、と常々思っていたので、この時も契約に繋がってよかったです。
ただ、こうした逆算のエピソードはこの時の自分に限った話ではなく、10Xのメンバーはみんなそういう風に動いていると思いますね。

タダでは転ばない。イシューに立ち返り、より強固な仮説を導く

ー10Xへ入社する前と、入社した後でギャップはありましたか?

入社する前もユーザー目線の強い会社だな、とは思っていたのですが、予想を超えてユーザー目線を大事にしている会社でした。アプリを使ってるユーザーのことは、どの会社も真摯に考えていると思うのですが、10Xは特にユーザー目線が深いなと日々感じます。
例えば、実装する機能が決まった場合、その開発を行うことが目的になってしまうこともあると思うんですね。しかし、10Xだと実装が始まったあとでも、イシューに戻って問い直します。さらに、たとえ機能が完成した後だとしても、ユーザーにとって不要であると判断したらバサッと切る。これは10Xあるあるです!(笑) ただ、そういった開発も決して失敗ではないと考えているんです。10Xは、転んでもタダでは起きない組織で、実験の中で新たな気付きを得て、より強い仮説に繋げていく。Stailerも、タベリーでの実験が繋がっています。


Stailerの前身でもある、タベリーの「オンライン注文機能」 ※タベリーは2020年9月にサービス終了

一緒に働くエンジニアは、技術よりも柔軟なマインドセットが重要

ー10Xを検討しているエンジニアに向けたメッセージはありますか?

プロダクトを作るのが好きなエンジニアは、10Xに向いてると思います!
10Xのエンジニアは、特定の技術に強みを持ちつつ、必要なことはなんでもやるというタイプの人が多いです。1本柱があり、さらにもう1つ、2つ…と柱を増やす。Π型(パイ型)っていうのかな。
マインドとしては、プラクティカルな人、プロダクトを形にするために何が必要か常に逆算する人、やるべきことを固定せずに柔軟に切り替えられる人は特に向いていると思います。


店舗スタッフが使うアプリを手元で確認するエンジニアチーム

ー入社時点で求めるスキルや、技術スタックはありますか?

実は、入社するタイミングで必ず持っていてほしいスキル・特定の技術スタックはないんです。特定の技術分野に明るい人はもちろんありがたいのですが、技術自体は入ってから身につけてもらうことができるし、個人的には技術スタックよりも先程話したようなマインドセットがとても大事だと思っています。実際、10XはFlutterで開発を行っていますが、入社してからFlutterを触り始めた、という人がほとんどですね。入社前からやっていた人は1人か2人です。

ー最後に、最近の趣味や注目していることはありますか?

サッカー観戦が趣味です! サッカーは試合を見るだけでも楽しいのですが、『オール・オア・ナッシング ~トッテナム・ホットスパーの再興~』というコンテンツを見て、試合以外の様々な側面にも興味を持ちました。今の仕事に直結してるわけではないのですが、目的に対してチームがどう動くのか、個々人のプロフェッショナリティや健康管理の様子、リーダーシップがどのように生まれるか、監督と選手の1on1を通じたマネジメントなど、チームに所属して仕事する上で通じるものがあって、興味深いです。

ーありがとうございました!

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