2ヶ月〜6ヶ月取得。10X社員のリアルを聞いてみた - 男性育休メンバー座談会

2022/2/25

10Xでは、多様なバックグラウンドを持つメンバーが、安心してサステナブルに働くための人事制度「10X Benefits」を設けています。制度を通じて、男性社員の育休取得に関しても積極的にサポートしており、現在までの10Xの男性育休取得者は累計5名、取得率は100%、平均取得期間は5ヶ月となっています。(2022年2月時点)

今回は、入社後に育休を取得した4名のメンバーを迎え、育休取得前の準備や、育休を取得してみての感想、復帰後のキャッチアップや働き方などについて、座談会形式で聞いてきました。

産前産後・育児に関する「10X Benefits」

  • 産前・産後のサポート
    • 出産サポート休暇:出産前後の5日間、特別有給休暇を付与
    • 出産前後の一時的な世帯キャッシュフローを支援するための、最大35万円の前払い支援
  • 育児のサポート
    • 認可外保育園利用サポート金:認可保育園に入園できなかった場合、認可外保育園との差額をサポート
    • 病児保育利用サポート金:病児保育利用の際の金額をサポート
    • 病児看護サポート休暇:子どもの看護で休暇を取得する場合、5日間の特別有給休暇を付与

   ※これらの制度は事実婚/同性パートナーも対象としています

10X Benefitsに関しては、こちらの記事もご覧ください
社員が長期的に安心して働くための人事制度「10X Benefits」を導入。出産・育児や介護の支援、男性育休も積極推進 | 10X, Inc.

座談会参加者プロフィール

二川 隆浩 | Software Engineer @futabooo
2020年7月に10Xに入社。2021年3月末〜9月まで、6ヶ月間の育休を取得。

川崎 雅史 | Business Development (Biz Growth Manager)@ma323kwsk
2021年6月に10Xに入社。2021年7月中旬〜9月中旬まで、2ヶ月間の育休を取得。

坂本 和大 | Software Engineer @kazu0620
2020年3月に10X入社。2021年1月〜7月まで、6ヶ月間の育休を取得。

堀見 宗一郎 | Software Engineer @horimislime
2020年8月に10Xに入社。2021年2月〜7月まで、6ヶ月の育休を取得。

ー本日は男性育休座談会ということで、よろしくお願いします!皆さん2ヶ月〜6ヶ月と長めの育休を取得されていますが、最初からその期間を予定されていたのでしょうか?

堀見:私の場合、入社するタイミングですでに子供が生まれることが決まっていました。転職のタイミング自体も迷っていたのですが、10Xはメンバーが長期的に働くことをサポートをしたい、と伝えてくれたため、育休取得を視野に入れて入社を決めました。期間については、当初1ヶ月程で業務復帰しようかな?と考えていたのですが、矢本さん(CEO)から「新生児の期間はあっという間で、貴重」とアドバイスをもらいました。子供は成長過程において、その時々の様子が全く違うため、結果的に長めに取得してよかったと感じています。

川崎:私は2ヶ月間、育休取得しました。堀見さんと同じく、入社前の時点で出産予定が決まっており、選考を受けているタイミングから育休取得の目処を伝えていました。前職で、第1子出産の際も2ヶ月の育休を取得しており、今回の第2子の育休取得も家族とコミュニケーションした上で期間を決定しました。

坂本:自分の場合は1人目だったこともあり、育休取得の期間についてどれくらいの期間がよいのか、あまり想定できていなかったです。世間一般的なイメージからなんとなく、1ヶ月程度がいいのかな、と考えていたのですが、矢本さんに相談したところ「半年から1年は育休取ったら?」と打診があり、6ヶ月の取得に至りました。

ーなるほど、矢本さんの後押しも大きかったんですね!

堀見:10Xに入るまでは、そもそも「育休って本当に取るんだ〜!」って感じでしたね。以前の職場では男性で育休取ってる人はあまり見たことなかったので……

二川:私も矢本さんに相談しました!子供が生まれることが決まり、矢本さんに「3ヶ月くらい取っていいですか?」と聞いたら「6ヶ月くらい取ったほうがいいんじゃない?」と。1人目の出産だったのでなかなかイメージが湧かず、6ヶ月取得したのですが、今となってはもっと長く育休期間を取ってもよかったかな、と思っています。

「背中を合わせる」二川さんとお子さん


坂本:よく分かります。知人に6ヶ月育休取得する、と伝えたところ「母親しかできないことも多いし、半年は長くない?」と言われたのですが、振り返ってみればやることいっぱいありましたよね〜!

お仕事面・プライベート面両方で、育休に入るまでに準備されたことってありますか?

二川:プライベートでは、家の環境を整えるべく引っ越しをしました。その他、出産準備に追われていました。子供の肌着とか、お風呂の道具とか……最初は全然分からないので、口コミを見て、これがあったほうがいいよ、というものを片っ端から買っていました。

仕事面では、引き継ぎ用にドキュメントの作成もしていたのですが、もともと会社としてドキュメンテーション文化があることもあり、わりと普段通り過ごしていたかもしれないです。携わっていた薬王堂のプロジェクトについても、タイミングよく1stリリース* をやりきれてよかったです!
 *10Xと薬王堂が共同で「ドラッグストアDX推進プロジェクト」開始 ネットで注文、ドライブスルーで受取可能な「P!ck and」アプリを提供 | 10X, Inc

坂本:私も自分の中でキリのいいところまでプロジェクトに関われました!石川さん(CTO)から、「育休に入るまでにこれしてほしい」といった指示などはなく、送り出してもらいました。なので、仕事面では育休に入るまで!と意識して準備したことはあまりないかもしれません。

堀見:私も引っ越ししました。仕事面ではちょうど、フレスタのプロジェクト* が一段落し、リリース後1ヶ月のタイミングだったので、自分で持っていたタスクを潰してから育休に入りました。
  *10X、広島の老舗スーパー「フレスタ」と提携し「フレスタ ネットスーパーアプリ」を提供開始 | 10X, Inc.

川崎:私の場合、実は育休中も多少稼働していました。自分としては、入社直後だったこともあり、キャッチアップを進めたいという希望もありました。育児休業前の引き継ぎについては、すでに議論が進行している案件がいくつかあったので、相談して決めました。上長の矢本さんやEmployee Sucsess(人事)とのコミュニケーションを通じて、育休期間の身であることも踏まえ、突発的な対応のためのコミュニケーションルートを残しておきましょう、と打診いただきました。

川崎さんと2人のお子さん

ー皆さんの、育休中期間の過ごし方について教えてください!

川崎:私は、子供が寝ている時間や夜に仕事をしていました。どうしても日中に入ってしまったMTGの時間は妻にお願いして分担するように。第1子の育休の際、家族だけのコミュニケーションになってしまうことが少し大変でしたが、今回は子供と向き合う時間もしっかり取れ、結果的に仕事の時間で気持ちを外に向けることでリフレッシュもでき、全体としていいバランスで過ごせました。個人の時間は思ったほど取れなかったですが……

坂本:当初は24時間対応で、泣いたらミルクか、おむつ替えか、と常に育児をしていました。これではパートナーと共倒れになってしまう、と途中からシフト化してお互いの睡眠時間を確保するように。序盤はそんな感じでエンドレス子育てでしたね。

堀見:同じく初めての育児で、最初の1ヶ月は大変でした…!我が家も試行錯誤だったので、最初は昼夜問わず育児をしていたのですが、パートナーと分担するようになりました。育休復帰日が決まっていたこともあり、日中は私がメインで、夜はパートナーに見てもらうように。出産後、2〜3ヶ月目くらいから少しずつ楽になっていったと思います。

育児が特に大変だったころの堀見さん


二川:記憶が…ないですね……(遠い目)本当に時間が経つのが早かったです。深夜だろうと何時だろうと関係なく子供は泣くんですよね…… 我が家も当初は取り決めをせず、気づいたほうが面倒を見ていたのですが、徐々に「どっちがいくんだ…」とお互いの顔を伺って見てしまうようなこともありました。このままでは良くない、と我が家もシフト化して、堀見さんと同じく、昼間は私担当で、妻が夜見てくれていました。

ー10Xは育休中もSlackなどのアカウントや貸与端末はそのままですが、業務のキャッチアップってされていましたか?

坂本:育休前は、Slackもちらちら見てしまうかな?と思ってましたが、育休に入って1〜2週以降は全く開いてなかったです。

お子さんに読み聞かせ中の坂本さん

堀見:同じくです。自分の性格上、ちょっとでもSlackを見てしまうとマインドシェアを奪われてしまうだろうな〜と考えていたので、逆に全く見ないように意識していました。

ただ、育休中もプログラムを書きたい気持ちがあり、毎日PCの前に座り、1行でいいからコードを書く、ということは続けていました。本当にちょっとしたコードしか書いていない日もあるのですが、毎日コツコツと。エンジニアとしての矛先から気持ちを離さないでいられて、個人的にはやっていてよかったことでした。

二川:実は、暇があればSlackを見てしまっていました。キャッチアップするぞ!という意識というよりは、日常に染み付いた行動としてSlackを開いてしまうんですよね……そしてSlackを見ているとなんとなく気持ちは落ち着くんですが、仕事の進みが速く、結局のところ、ちゃんとしたキャッチアップにはなりづらかったです。

しかも、我が家は1回この件でパートナーと喧嘩になったことも。「育児休業ってなんで育児休業っていうか知ってる??」と言われ、まったくもってその通りだと反省しました。なので、自分のあとに育休を取得したメンバーには「Slackは一切見ないほうがいいですよ!」というアドバイスを伝えました!

ーなるほど、ありがとうございます。皆さんが特に「育休を取ってよかった」というポイントがあれば教えてください!

坂本:我が家は近くに頼れる親族がいないこともあり、私が育休を取っていなかったら、里帰り出産になっていたんですね。でも子育てって、生まれてからの1〜2ヶ月がすごくしんどくて、その時期を一緒に過ごさず、新生児の状態を知らないままだと、育児の大変さに関して認識のずれが生まれてしまっていたと思うんです。
出産直後は今思い出しても本当にハードでしたが、その時期を経験して乗り越えたことで、奥さんとは戦友になれました。

堀見:パートナーと育休の最終日に、この期間どうだったか、振り返って会話をしたのですが「長い期間の育休を取ってくれたおかげで、楽しく育児ができた」と言ってもらえました!自分自身、子供としっかり向き合えたことで、1ヶ月目以降からは段々楽しみながら育児ができるように。育休が明けてからも子育ては続くので、そうやって子供のお世話を楽しめるようになったことは大きかったです。

男性が育休を取得することは、単純にリソースとして育児の大変さを分散するだけではなく、パートナーとお互いのメンタルサポートができる面も大きいと思います。我が家も、コロナの状況下で親のサポートはなかったので、この状況で私が育休を取らず、妻一人での育児だと本当に孤独にさせてしまったのではと思います。妻から見て、助けにも、相談相手にもなれない状態ではなく、きちんと支えになれてよかったです。

二川:育休を取って良かったのは、自分が育児に対してちゃんと役に立てるようになったことです!お風呂・おむつ替え・ご飯など、必要な育児スキルをちゃんと身につけられました。仕事復帰後も引き続き、お風呂は私が担当しています。妻も私も同じように子育てができるので、どちらかが手を離したいタイミングで「これお願い〜」と気軽に言い合えるようになってよかったです。

川崎:育休を取得し、じっくりと子供と過ごせたことはかけがえのない時間でした。前回の長男の出産時は、前職でタイでの現地プロジェクトが進行しており、産後最初の1ヶ月半は妻に里帰り出産をしてもらっていました。今回は最初の2ヶ月、しっかりと子供を見られる時間があり、変化も多い時期を見守ることができました。2人目の育児ということもあり、妻も少し慣れており、1人で外出してもらったりと、気晴らしの時間も作ることができました。

それと、実は今回の出産前後は1ヶ月間妻が入院しており、その間は長男と2人で生活していました。10Xでの働き方の融通が効かせられたことで、長男と向き合う時間・長期でのワンオペの大変さも感じることができてよかったです。

お子さんとサッカー中の川崎さん


ー育休期間を振り返って、もっとこうしていれば…というポイントはありますか?

堀見:育休前に、妻と2人でもっと色々なところに行ったらよかったな〜と思ってます。もちろん子供が増えて3人での楽しみも増えましたが、2人でしかできないこともあったな、と振り返って思います。

二川:分かります。我が家もコロナの影響で新婚旅行の予定が無くなってしまい、その後子供の出産……と続き、しばらく海外旅行はお預けになってしまいました。

川崎:Slackを見る頻度をもっと減らせばよかったです。 1〜2割稼働していたことから、PMO以外のプロジェクトについても、目についてしまった件に関してコメントをしてしまったりしていましたが、今思えばもっと割り切って休むべきだったかもしれません。

ー育休後の働き方や、育児との両立で意識されていることがあれば教えてください

川崎:現在、妻は引き続き育休中で、夜中や早朝に起きた時の対応・2人いる子どもの寝かしつけなどを分担しています。私も妻も、割と外に出て気晴らしをするのが好きな質なので、最近は外での予定も徐々に入れるようにしています。

堀見:育児と仕事の両立として、仕事をする時間・しない時間を強制的に分けています。仕事のON/OFFを上手に付けられるタイプではないので、18時になると絶対退勤!と決め、時間のメリハリを付けることを意識しています。今のところうまくワークしています!

来月からは保育園が始まるので、毎日のお迎えの関係で17時退勤になる予定です。10Xは10時〜17時を会議推奨時間としていて、この時間以降に予定が入ることはあまり無いです。働くスタイルは朝型の人も夜型の人もいますが、コアタイム外はプライベート優先!というのが共通認識になっている点も、家庭との両立しやすさに繋がっています。

堀見さんとお子さん。お子さんは来月からは保育園へ


二川:同じく、子供が生まれる前後で働く時間が変わりました!以前は割と長く仕事していたスタイルだったのですが、今は17〜21時までは夜ご飯・お風呂・寝かしつけの時間にしています。その後必要があれば、22時から作業しています。時間にメリハリを付けることは、妻との育児を分担しやすいポイントにもなっているのかなと思います。

坂本:育休前までは自分の中で区切りのよいところまで仕事していたのですが、今は子供が保育園から帰ってくる時間には仕事を終えるようにしています。積み残しがあれば、20時半とか21時から少し働くことも。もうちょっと、ここまで終わらせたい…と思うときもあるのですが、家族と向き合う時間のために割り切れるようになってきました。

ー10Xで感じている、育児をしながらでも働きやすいポイントがあれば教えてください

二川:正直、こんなに会社としてサポートしてくれるのか!と感じています。現在、10X Benefitsの一制度として設けられている出産準備金については、実は我が家の子供が生まれたあとに制度化されたんですね。なので、本来期間外だったのですが、期間をさかのぼって対応いただけたりと、助けられていました。

また、制度として育休を設けている会社は多いと思うのですが、実態もきちんと伴っているところがありがたいです。CEOの矢本さんが、実際に家族を優先にする働き方をされていることもあり、そうした働き方がきちんと浸透しています。社内では男性も育休を取ることが当たり前になっていると感じます。

川崎:たしかに、家族最優先というのは10Xのカルチャーもあると思いますし、期待値でもありますよね。前職では、週の大半をシッターや義母に来てもらい、子供の寝かしつけの1歩手前くらいまで預けていましたが、今では毎日18時以降、しっかりと家族と向きあえるようになりました。以前も、そうした働き方が完全に出来ない訳ではなかったのですが、心理ハードルが高かったように思います。10Xでは家族優先の設計がしやすいですよね。

坂本:例えば保育園から急な呼び出しがあったとして、今日は休みます、と伝えると「それはしょうがないよね」というのが共有できていますよね。みなさんSlackで「家族最優先」のリアクションを押してくれますよね。

お仕事中(?)のお子さんと坂本さん


堀見:分かります。育休を取るのがデフォルトの空気感としてあるカルチャー。実際に制度があっても、周りのメンバーを見た時に誰も育休取得をしてないと、そもそも自分も取るという発想になりにくいですよね。我が家は今回一人目で、子育ての忙しさの想定もついていなかったので、10Xでなければ育休取得期間はもっと短かったと思います。社内では矢本さんのメッセージングを通じて、育休を取る意義を共有しており、会社全体がウェルカムでいてくれます。

ー制度だけでなく、カルチャーとしても当たり前になっているんですね。ありがとうございました!

(文・取材 / 伊賀あゆみ


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