【Why 10X?】vol.6 @ryo_ryoo_ryooo に聞く、ネットスーパーを使わないけれど、楽しんで開発している理由

2021/5/12



10Xメンバーに「Why 10X?」を聞いていくシリーズ。第6回目は、アプリケーションエンジニアの三宅亮 @ryoryooryooo さんです。

10X入社前はフリーランスのFlutterエンジニアとして働いていた三宅さん。2020年7月の入社以降、いつも周囲が驚く速さで開発を進めています。そんな三宅さんに、開発で大切にしている考え方や10Xならではの進め方について聞きました。

三宅 亮 | @ryo_ryoo_ryooo
Software Engineer
フリーランスのアプリエンジニアを経て、Lang-8、Housmartで会社員を経験。 美しい妻と可愛い猫と3人暮らし。朝食にははちみつトーストがかかせない。頭痛持ち。

現場にとっての「当たり前」を「課題」として見つける

ー10Xではどんな仕事を担当していますか?

小売チェーンがECを立ち上げるためのプラットフォーム「Stailer(ステイラー)」のアプリをつくっています。最近では、パートナー企業である薬王堂さんのアプリ開発に携わっていました

僕が関わったところのひとつが、店舗スタッフ向けのアプリです。お客様向けのアプリ「P!ck and(ピックアンド)」から商品の注文が入ってきたときに、スタッフが売り場から商品をバックヤードへ持ってきて、袋や箱に詰めて配達するという作業をなるべく簡単にするために、スタッフ向けのアプリをつくりました。


10Xと薬王堂が共同開発したお客様向けのアプリ「P!ck and」では、薬王堂の商品をスマートフォンから注文すると、店頭や店舗駐車場でドライブスルー受取できる

ーアプリを開発する際は、どのように進めているのですか?
実際にアプリを使う現場での体験やデモと、開発を繰り返して進めていくことが多いですね。例えば、あるパートナー企業のスタッフ向けアプリをつくったときは店舗スタッフの作業を体験しました。

実際に現場へ行くと、見えてくるものが違いますね。僕から見ると大変で疲れそうだと思う作業も、スタッフの方々は手慣れた感じで進めていくんですよ。

たとえば、売り場から野菜をピッキングするときは、ひとつひとつ袋に詰め直して、原産地を書いたラベルを貼らなきゃいけない。理由を訊くと、スーパーのレジのシステムとネットスーパーのシステムを、ラベルに書かれたバーコードによって連携しているらしいのです。

エンジニアの視点では「ラベル貼りの工程を無くせば、新しく入ったスタッフも慣れるまでに時間がかからず、楽になるなあ」と考えますが、現場の方にとってきっとラベル貼りは当たり前の作業だから「ラベル貼りは大変だな」と感じるくらいで終わっているかもしれません。

こんな風に現場では「当たり前」のことって、外から見て初めて「課題」だと気づくと思うんです。だから現場のヒアリングでは、表面を鵜呑みにするのではなく、その根本となる課題を探すように心がけています。

スタッフ向けのアプリでは、わざわざ「便利になった」と思ってもらわなくて良いんですよ。それが「普通」だと思ってもらえれば良いんです。スタッフの方々に「また変なシステムが入ったよ」と戸惑わせたらいやなので、すんなり受け入れてもらえるようなアプリをつくっていきたいです。


パートナー企業の店舗バックヤードで課題をヒアリング

ー現場を見て感じて、声を聞きながらサービスをつくることを大切にされているんですね。

実は僕、プライベートだと、ネットスーパーを使わないんですよ(笑)。一回試しに商品を頼んだことがあるんですが、それっきりです。自宅からスーパーまでそんなに遠くもないし、ネットスーパーを使う必要ないかなって。

でも、ネットスーパーで感じるワクワクもありますよね。たとえば、パートナー企業のフレスタさんでは、電子カタログなどを見ながら買い物ができるのですが、店頭でディスプレイを見ながら選ぶのと似たような感覚で楽しめます。そんな感じで、パートナー企業のお客様が楽しめる面も、ゆくゆくはアプリで出していきたいと思っています。

(編集部注:10Xとフレスタは提携して、ネットスーパー「エブリデイフレスタ」のモバイルアプリ版となる「フレスタ ネットスーパーアプリ」の提供を行っています

新しく難しい課題が次々と上がってくるから面白い

ー10Xにエンジニアとして関わってみて、どこに面白さを感じますか?

想像で「こんなの良いんじゃないか?」と思ってつくっていたものを、現場に持っていって試してみたときに、フィードバックを受けるじゃないですか。そこで指摘された点を改善した後、もう一度現場に持っていって、良い結果が出るとうれしいです。

あとは、どんどん難しい課題に挑戦できて、新しい課題も上がってくるところが面白いですね。たとえば、パートナー企業から「この機能を短期間で実現できるかなあ?」と思うような要望が出ることがあります。

最近だと「商品の写真がないから、自前で撮影したい。商品だけトリミングして撮影する機能を、一週間後にスタッフ向けのアプリに追加できないか」と依頼されたことがありれました。僕はカメラアプリをつくった経験がなく、「商品の写真を補正してキレイに見せるのってどうするんだ?」と考えるところから始まりました。

ネットでリサーチしてみると「写真を撮ったら、Adobe Photoshopで黒と白の領域を補正すると良いよ」という記事があり、「撮った写真で白いはずの部分をまっ白にする補正を全体にかければキレイになるのでは?」とヒントを得て、パートナー企業から要望のあった機能を完成させることができました。


商品写真を撮影するため、会社で簡易フォトブースを購入してテストをしてみる

ー短期間でアプリの機能をつくる話が出ましたが、10Xの開発スピードはどうですか?

組織的にも、スピードは速いですね。自分のスピードに合っていて、すごくやりやすいと思っています。もし自分だけ速くて周りが遅ければ、作業の負担が自分に偏るけれど、10Xではそういう偏りがなくて心地良いです。

僕自身は、2日間で九割方ざっくりとつくって、5日間で残り一割をじりじりと改善し完成させるという方法をよくやっています。作ったものを動かしてみないと、分からないことってあるじゃないですか。時間をかけて、最初に考えていた完璧な状態でつくったとしても、直す作業が間に合わないので、スピードを大事にして速くつくっています。


サーバーが得意なエンジニアの石田さん@wapa5pow に相談をすることもあるとか

ー10Xのメンバーとはどういう関わり方をしていますか?

「10Xのエンジニアは、バックエンド・フロントエンドなどの役割を分けずに、なんでもする」と発信されているように、もちろん一人で一機能もつくれるけれど、それぞれ得意なポジションがあるじゃないですか。大きな開発になってくると、得意なポジションで分担したほうが、スピードや品質が上がるので、お互いパスを出し合っている感じですね。出来上がったアプリに対して機能を加えるなら、わざわざ分担しなくても、一人でやる方が速い場合もあるんですけど。

メンバーとは、毎週水曜日のオフィスデーだけじゃなく、SlackやGoogle Meetでも話しています。「こういう形が理想だと思うんだけど、違う形で実現したほうが良いんじゃない?」というように雰囲気で伝えたいことは、直接話して理想形を固めた後に、ドキュメントに残しています。参加を呼びかけていないメンバーでも、話を聞いておきたい人は勝手にやりとりに入って大丈夫なので、内容によってはただ聞いているときもありますね。

ー業務時間外はどのようにリフレッシュしていますか?

趣味で2019年から、ボルダリングをはじめました。難易度にあわせて設定されたコースがたくさんあって、今は中級レベルの4級まで登れるようになりました。今は次の3級に挑戦中で、きついけれど登れたときはうれしいんですよね。

たまに簡単な5級のコースもやるのですが、登れても大してうれしくなくて「新しく難しいコースにどんどん挑戦したい」と思います。そういう意味では、ボルダリングと仕事とで感じる面白さは似ているかもしれないです。


10Xメンバーと「ボルダリング部」活動をすることも

ユーザーの価値を非連続に高める、新たな領域にも興味あり

ーこの先10Xで挑戦していきたいことを教えてください。

今は「Stailer」の配送事業者向けのアプリやスタッフ向けのアプリをつくっていますが、それらを成功させたら、次は全然違うプロジェクトをやってみたいですね。

もともと僕が10Xに入った理由は、ただただ代表の矢本さん(@yamotty3)のプロダクトをつくる考え方に惹かれたからなんですよね。社会の課題を解決するために、表面的な課題と解決する手段が隣り合っていないからこそ、ユーザーの価値をどう非連続に高められるか。

同じような考え方のもとで、小売チェーン向けのアプリではない領域でも、10Xは何かをつくっていけるのではないかと考えています。そのために必要なことを考えられるメンバーが10Xには集まっていると思います。

ー最後に、どんな方に10Xに加わってほしいと思いますか?

10Xのバリューである「10xから逆算する」「自律する」「背中を合わせる」に共感して、同じ方向をむいて仕事ができる人と働けたらうれしいです。今いるメンバーとはまた違った、新しい風を入れてくれる人と出会いたいですね。

(取材・文 / 村上未萌

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